高齢者施設の感染拡大に警戒 対策徹底を呼びかけ 厚労省アドバイザリーボード
《 アドバイザリーボード 脇田座長 》
新型コロナウイルスへの対策を助言する厚生労働省のアドバイザリーボードが14日に開かれ、現状の分析と評価をまとめた。【Joint編集部】
「病院や高齢者施設での感染も発生し始めている」と改めて指摘。「見えない感染が市中で拡大し、これらの施設で重症者が多発して初めて明らかになる可能性も否定できない」とし、引き続き警戒するよう促した。
あわせて、「感染経路不明の症例が増加傾向(*)にあることから、社交飲食店など特定の場所に限らない感染が進行しつつあることは否定できない」と説明。今の新規感染者には20代、30代の若者が多いこと、患者を受け入れる病床がまだ逼迫していないことなども紹介しつつ、「より一層の監視と準備を怠らないようにする必要がある」と念押しした。
* 感染経路が特定できない症例の割合は、7月4日から10日の1週間で東京都が43%、全国も43%
行うべき感染防止策に大きな変化はない。アドバイザリーボードは今回も、「発熱者が仕事を休めるようにすること」「3密を回避して人と人との距離をとること」などを勧めた。くわえて、感染者と濃厚接触した疑いがある場合に通知をくれる接触確認アプリをインストールすることも要請している。
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介護のみらいラボ編集部コメント
7月15日には新たな新型コロナウイルスの新規感染者が東京都では165人となり、東京アラート解除後最高の警戒レベルになりました。
厚生労働省のアドバイザリーボードの脇田座長は、現状を再度分析したうえで、対策を取るよう呼びかけました。分析では病院や介護施設での感染も増えていることを指摘し、「発熱者は休む」「三密は避ける」「コロナウイルス対応の接触確認アプリを使用する」ことをすすめています。