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ニュース 医療介護最新ニュース 2020/12/14

通所介護、介護職や管理栄養士の口腔・栄養状態の把握を評価 加算を新設 厚労省方針

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《 社保審・介護給付費分科会 9日 》

介護のみらいラボ編集部コメント

厚生労働省は、通所介護事業所が加算できる介護報酬を新設する予定です。
口腔ケアに関する加算で、介護職員がご利用者の口腔機能の状態をスクリーニングしたり、管理栄養士と連携して高齢者の栄養状態を把握し、栄養アセスメントを行うことにも加算を付ける予定です。
これは、健康寿命をのばし、健康な高齢者を増やすことで医療福祉費を減らすという国の方針に沿った加算と考えられます。

厚生労働省は来年度の介護報酬改定で、利用者の口腔機能の向上や栄養状態の改善に着目したインセンティブを通所介護に新設する方針を固めた。【Joint編集部】

介護職員による口腔機能のスクリーニングを評価する。管理栄養士と連携して行う栄養アセスメントにも対価を支払う。自立支援・重度化防止につながるサービスの提供を促す、という改定の大きな方向性に沿った施策の一環。

9に開催した社会保障審議会・介護給付費分科会で説明した。年内にまとめる審議報告に盛り込む。要件のディテールや単位数などは年度内に通知する。

第196回社会保障審議会介護給付費分科会資料

口腔機能の低下を早期に把握し、適切な管理につなげて重症化を防ぐ − 。これがスクリーニングの目的だ。

厚労省は現在、歯科医のような知識を持たない介護職員でも使えるスクリーニング項目を開発中。これを用いた利用者への質問・観察、多職種との情報共有などを評価する構えをみせている。既存の「栄養スクリーニング加算」の取り組みとセットで実施するよう求めていく考えだ。

国の2018年度の調査結果によると、通所介護で低栄養状態(BMI18.5未満)の利用者がいる事業所は18.9%。適切な介入を行うべき人が一定数いるとみられるなか、BMIを把握していない事業所は66.3%にのぼっている。

栄養アセスメントに関する加算が新たに作られることになった背景だ。厚労省は、「CHASEへのデータ提出とフィードバックの活用によるPDCAサイクルの推進を要件の1つとする」との意向を示している。

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出典:介護のニュースサイトJOINT

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