Produce by マイナビ介護職 マイナビ介護職

介護の未来ラボ -根を張って未来へ伸びる-

ニュース 今日は何の日?雑学 2022/05/12

#アメリカザリガニ#ザリガニ#今日は何の日?#大船#鎌倉市#鎌倉食用蛙養殖場#食用ウシガエル

【今日は何の日?】5月12日=アメリカザリガニが日本上陸(1927年) / 雑学ネタ帳

ザリガニ(釣りと少年).jpg

 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

95年前の1927(昭和2)年。現在、日本生態学会より「日本の侵略的外来種ワースト100」にも指定され、特定外来生物に指定される動きも出ているアメリカザリガニが、日本に初上陸しました。


エビガニとかマッカチンなんて名前で呼ばれたりもするアメリカザリガニは本来、ミシシッピ川流域の米国南東部からメキシコ北西部にかけて分布する生物。日本には当時、中華食材として人気が高まっていた食用ウシガエルの餌として、ニューオリンズより約100匹が輸入されたそうです。

長い船旅の途中で逃げ出したり、死んだザリガニも多く、無事に日本到着したのは20匹と少々だったとか。それが鎌倉食用蛙養殖場(神奈川県鎌倉市=現・岩瀬下関防災公園)にて飼育されたのがすべての始まりでした。

この食用蛙養殖場は現在のJR大船駅東口から1km少々歩いた場所にありました。アメリカザリガニに遅れること9年、36(昭和11)年に大船駅と養殖場の中間地点あたりに完成したのが松竹の大船撮影所(※2000年に閉鎖)です。

餌用のアメリカザリガニは順調に繁殖しましたが、大雨による洪水で付近の河川へと逃げ出し、瞬く間に野生として増殖。同じく逃げ出したウシガエルともども、日本各地で増え続け、国内の生態系を乱しまくってしまうことになります。

戦後の1960年代には九州地方でも分布が確認されており、日本在来種のザリガニが駆逐され、今や北海道から沖縄までザリガニといえばアメリカザリガニという状態になってしまいました。 

雑食性で少々汚い環境でも繁殖してしまうアメリカザリガニですが、いざ室内で飼育するとなると、餌を頻繁に与えたり、水も頻繁に交換しなくてはならなかったり、また相次ぐ脱走癖で行方不明になるなど、案外と飼育が難しい生き物だったりします。  

文 / 高木圭介

【日本全国電話・メール・WEB相談OK】介護職の無料転職サポートに申し込む

最新コラムなどをいち早くお届け!
公式LINEを友だちに追加する

お役立ち情報を配信中!
X(旧Twitter)公式アカウントをフォローする

介護職向けニュースを日々配信中!
公式Facebookをチェックする

SNSシェア

高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

高木圭介の執筆・監修記事