#今日は何の日?#昭和31年(1956年)の出来事#東急玉川線#火事#玉電
【今日は何の日?】5月19日=玉電の運転士と車掌が火事を食い止める (1956年) / 雑学ネタ帳

三軒茶屋駅付近を走行する玉電(昭和43年)
66年前の1956(昭和31)年。東急玉川線の運転士さんと車掌さんが運行中の電車から火事を発見し、とっさの機転で火事をボヤで食い止めました。
火事が発生したのは東京・世田谷区の池尻町(池尻町表記は71年に消滅。現在の池尻、下馬、三宿、太子堂あたりの広範囲をさします)。現在は地下路線となっている東急田園都市線・池尻大橋~三軒茶屋のあたりです。当時は国道246号の真ん中に線路が敷かれ、渋谷~二子玉川園、渋谷~下高井戸、二子玉川園~砧本村にゴトゴトとちんちん電車が運行していたのです(69年5月に三軒茶屋~下高井戸をのぞいて廃止)。
深夜11時45分ごろ、渋谷発下高井戸行きの電車が走行していたところ、運転士さんが沿線にある理髪店のカーテンが燃えているのを発見。今よりも夜が早かった当時のこと。人通りはほとんどなく、近所の人も火事に気がついていない様子です。
そこで運転士さんと車掌さんは電車を止めて警笛を鳴らし、車外に出て乗客とともに「火事だ!」と叫びつつ、付近の住民を起こし、バケツリレーで消火活動。消防車の到着前に火事は鎮火し、被害はハメ板が1坪ほどこげる程度で済んだそうです。
交通量の多さで知られる246号にちんちん電車が走っていたこと、現在のあの付近の人通りの多さなども含めて、何から何まで隔世の感があるエピソードですね。
参照:昭和31年5月20日付の毎日新聞夕刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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