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【今日は何の日?】12月4日=京成電車が停車駅を素通り(1968年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
55年前の1968(昭和43)年。午前8時40分すぎ、京成成田線(現・京成本線)で、8時41分に博物館動物園駅(現在は廃止)に停車するはずの電車が、そのまま素通りして終点の京成上野駅に到着してしまうアクシデントが起きました。
電車は京成大和田発、京成上野行きの上り各駅停車(4両編成)。日暮里駅から地下へと入り、車掌さんが「次は博物館動物園駅に停車します」と車内放送した直後の出来事でした。
約80人の乗客のうち、13人が同駅で下車する準備をしていましたが、そのまま終点の京成上野駅に着。すぐに折り返しの下り電車へと乗せられ、博物館動物園駅へと向かいましたが、素通りに怒った数人の乗客が京成上野駅の駅長室へと押しかけ、激しく抗議する一幕も...。
上野公園の地下にある博物館動物園駅は、乗降客が少ないうえ、ホームが短いため4両編成の電車しか停車できないという弱点を抱えていました。地下ゆえにホームの延長工事もままなりません。そのため始発から13本の電車は通過し、午前6時53分から上り電車が停車するという変則的な停車駅となっており、運転士さん、車掌さんにとっても神経を使わなければならない鬼門の駅となっていたのです。
実際、この電車の運転士さん(24歳)は「まだ通過時間だと勘違いしていた」と語っています。
そんな博物館動物園駅ですが、利用者のさらなる減少に伴い、1997(平成9)年に営業を休止。2004(平成16)年に正式に廃止され、約71年の歴史に終止符を打ちました。
上野公園内にある趣深い駅舎(写真)は、特に景観上、重要な歴史的価値を持つ建造物として、2018年に鉄道施設として初めて「東京都選定 歴史的建造物」に選ばれています。
参照 : 昭和43年12月4日付の読売新聞夕刊
文 / 高木圭介
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