Produce by マイナビ介護職 マイナビ介護職

介護の未来ラボ -根を張って未来へ伸びる-

ニュース 今日は何の日?雑学 2024/03/19

#エノケン#プライバシー保護#マキノ雅弘#今日は何の日?#億万長者リスト#力道山#吉川英治#徳川夢声#昭和30年(1955年)の出来事#昭和31年(1956年)の出来事#杉下茂#松下幸之助#柳家金語楼#榎本健一#江利チエミ#確定申告#長谷川一夫#高額所得ランキング#高額納税者#高額納税者公示制度

【今日は何の日?】3月19日=昭和30年の高額納税者ランキングが発表(1956年)/ 雑学ネタ帳

03月19日(吉川英治).jpg

 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

68年前の1956(昭和31)年。前年(55年)分の確定申告が3月15日に締め切られ、国税庁から申告所得額の順位表が発表されました。

高額納税者公示制度は、所得の全額を公示することにより第三者チェックによる脱税けん制の効果があるとして47(昭和22)年から導入された制度。毎年、この時期になると、新聞や雑誌等で「高額所得ランキング」が話題となっていました。

終戦から10年。55年の高額納税者トップは松下幸之助さん(松下電器産業社長)の1億2,056万円でしたが、当時の新聞等で話題とされていたのは、こうした財界人ではなく、作家画家芸能人スポーツ選手のランキングでした。

この年、その分野における各界のトップに君臨したのは、2,123万円を納税した作家・吉川英治さん(当時63歳)。その大半はこの頃、週刊朝日にて連載中で、大映でも映画化された『新・平家物語』の印税だったそうです。

映画俳優部門は長谷川一夫さん(当時48歳=1,677万円)、流行歌手部門はまだティーンエイジャーだった江利チエミさん(当時19歳=998万円)、舞台俳優部年は喜劇の王様・エノケンこと榎本健一さん(当時51歳=879万円)、声優部門(※現在の声優業とはややニュアンスが違います)は徳川夢声さん(当時61歳=908万円)、寄席芸人部門は柳家金語楼さん(当時55歳=350万円)、映画監督部門はマキノ雅弘さん(当時48歳=658万円)、プロ野球選手部門は中日ドラゴンズ投手の杉下茂さん(当時30歳=382万円)、プロレスラー部門は力道山さん(当時32歳=411万円)でした。

このような高額納税者の名簿は、住所や氏名まで明記されたうえで販売までされていました。この名簿イコール、億万長者のリストということにもなり、納税者やその家族が泥棒誘拐の被害に遭ったり、しつこい営業寄付勧誘の強要といったリスクにさらされることも多かったのです。

そして2006年、2005年分の公示をもって、プライバシー保護を理由に高額納税者公示制度は廃止に至っています。

 参照 : 昭和31年3月20日付の毎日新聞朝刊

       文 / 高木圭介


 

 

スピード転職情報収集だけでもOK

マイナビ介護職は、あなたの転職をしっかりサポート!介護職専任のキャリアアドバイザーがカウンセリングを行います。

はじめての転職で何から進めるべきかわからない、求人だけ見てみたい、そもそも転職活動をするか迷っている場合でも、キャリアアドバイザーがアドバイスいたします。

完全無料:アドバイザーに相談する

最新コラムなどをいち早くお届け!
公式LINEを友だちに追加する

お役立ち情報を配信中!
X(旧Twitter)公式アカウントをフォローする

介護職向けニュースを日々配信中!
公式Facebookをチェックする

SNSシェア

高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

高木圭介の執筆・監修記事