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【今日は何の日?】6月27日=大相撲名古屋場所で幕下力士が塩をまく(1960年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
64年前の1960(昭和35)年。愛知・金山体育館にて開催中の大相撲名古屋場所の3日目、幕下の力士が取組み前に土俵で塩をまくという、非常に珍しい光景が見られました。
あまり知られていませんが通常、塩をまくことが許されるのは「関取」と呼ばれる十両、幕内以上の力士のみです。
立浪親方(元横綱・羽黒山)の説明によると「幕下の取組みが終わり、十両が入るまで20分以上も休息時間がある。これではムシムシする館内でお客さんに待っていただくのは悪いから、幕下に塩をまかせて時間を稼ぐことにしたのだ」とのこと。時間調整のためだったのです。
現在では「スポーツ」のカテゴリーにくくられがちな大相撲ですが、その起源はスポーツの概念よりも古く、五穀豊穣を願う神事こそが発祥となります。取組み前、土俵に塩がまかれるのも邪気を払う「清めの塩」という意味があります。
まず明文化された「ルール」という枠組みありきのスポーツとは違い、大相撲は多くの不文律によって進行していくという特徴があります。番付や取組みの編成、本場所の興行をキッチリと午後6時に終わらせるための時間調整etcと、時に外部からはファジーにも映る多くの微調整によって成立しているのも大相撲の魅力なのかもしれません。
なお、この日は当時、「豪快すぎる塩まき」で人気となっていた若秩父(東前頭4枚目)が関脇・柏戸(のちの第47代横綱)を下し、喝采を浴びたそうです。
参照 : 昭和35年6月28日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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