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【今日は何の日?】12月6日=「鉄の円盤」が東京・丸の内のビル街を飛ぶ(1962年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
62年前の1962(昭和37)年。午後2時30分ごろ、東京・丸の内のビル屋上で、重さ15kgもある水槽タンクの鉄製のフタが水圧で吹き飛び、勢いに乗ってビル間をバウンドしながら落下するという事故が起きました。
事故が発生したのは三菱電機ビル(東京・千代田区丸の内2丁目=地上9階、地下3階)屋上の新築工事現場。お堀端の都電通りから、少し丸の内側へと入った往来の多いビル街の一角です。そんな場所で水槽タンクの鉄製フタ(直径80cm、厚さ8mm、重さ15kg)が吹き飛び、空に約10mほど舞い上がったのです。
鉄フタは勢いに乗り、幅約14mの道路を隔てて、筋向いの千代田ビル8階の外壁に激突し、さらにカーブを描きながら約28m下の歩道へと落下。電柱の配電盤と駐車中のオートバイ2台を破壊しましたが、不幸中の幸いにして通行人にケガはありませんでした。
屋上の水槽タンクは工事現場に排水するためのドラム缶大の電動式。警視庁丸の内署の調べによりますと、タンク内の水量が減ったため、モーターで揚水しましたが、水があがりすぎてタンク内の圧力が高くなったことで、溶接された鉄製のフタが爆発するようにして吹き飛んだのだとか。
最初にフタが激突した千代田ビル8階のヒサシのすぐ下にある日立電線会社の継手部、鋳物部の部屋には、その時に約50人の事務員がいましたが、横殴りに飛んできた鉄のフタが、あと10cmから20cmほど下にずれていたら、窓ガラスを割り、中の人たちをなぎ倒して大事故となるところでした。
実際に、千代田ビルに激突した際、コンクリート製のヒサシが幅約2mにわたって崩れ、歩道にはタマゴ大のコンクリート片が降ったほどの威力でした。鉄のフタが空中に吹き上がり、地面に落下するまでに4~5秒ほどの時間があったことと、爆発の大音響のせいで多くの通行人が異変に気がついたことにより、命拾いした形となりました。
参照 : 昭和37年12月7日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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