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【今日は何の日?】12月25日=火事を防ぐ器具を作る会社が火事に...蒲田(1964年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
ちょうど60年前の1964(昭和39)年。火事を防ぐための器具を製造する会社が火事となり、焼死寸前となった社員の家族を救ったのが、これまた別の火事を防ぐ器具を作る会社の社員だった......と、なんだかややこしい"火事づくし"の出来事がありました。
火事を出してしまったのは、国鉄(現・JR東日本)や東急の蒲田駅からほど近いT防災工業(東京都大田区御園町)。火災報知器の設計、補修をする会社です。
午後12時30分ごろ、2階の社員寮から出火し、木造一部3階建ての事務所兼寮1棟の2~3階の一部66平方mを半焼しましたが、2階にいた社員の家族2人が逃げ遅れてしまい、窓から助けを呼んでいたのです。
これを目撃したのが、近所で同じく自動火災報知機を作っているN火災探知機の社員3人でした。3人は「同業のよしみ」とばかり、鉄製の折り畳み式ハシゴを担ぎ出し、蒲田消防署員2人と協力して、煙の中から社員の家族2人を助け出すことに成功。この勇敢な行動に蒲田消防署では5人を消防総監賞に上伸することにしたそうです。
火事の原因は、出火元の社員(27歳)が電気コタツをつけっ放しにして外出したため。東京消防庁では「防災会社だけに、防災心得は徹底しているはずなのに」と渋い顔だったそうな...。
参照 : 昭和39年12月26日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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