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【今日は何の日?】12月31日=永平寺に初めてTVカメラが入る・福井(1964年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
ちょうど60年前の1964(昭和39)年。大晦日から新年への年越しに放送される名物番組『ゆく年くる年』においてこの年、初めて曹洞宗の大本山・永平寺(福井・吉田郡)にTVカメラが入り、全国に中継されました。
華やかな紅白歌合戦が終了すると同時に、除夜の鐘を軸とした「静」のムードへと一変するのが、NHK『ゆく年くる年』の特徴です。民放各局の『ゆく年くる年』が人気と話題の豪華スターを揃えつつ、賑やかに年越しする構成と、あまりに対照的です。これがこの時代のNHKと民放各局との明確なカラーの違いとなっていました。
10月の東京オリンピック放送を経て、中継機材や中継技術が大きく進化を遂げたこの年、ついに雪深い永平寺にTVカメラが持ち込まれ、鐘を1回つくごとに僧が雪の上に膝まづくという特異な除夜風景がお茶の間に放送されたのでした。
そのほかにも、京都四条通りの古都らしい年の瀬の風景を伝えつつ、東山一帯に響き渡る各寺の鐘の音を中継。年明けの午前0時からは、戦後20年となる昭和40(1965)年を意味づけるため、広島の原爆記念聖堂で行われているミサの模様を中継しました。
番組の後半30分からは雰囲気を「静」から「動」へと一変させ、宮崎・高千穂に伝わる、一晩中エネルギッシュに踊り続ける神事「高千穂夜神楽(たかちほ・よかぐら)」を中継。さらに北海道の大雪山ヒュッテにおける賑やかな越年の様子、福島からは黒沼神社に集まって行われる裸まつりで1年の五穀豊穣を祈る「黒沼の田遊び」、新潟・村上市からは老若男女がこぞって参加するという新年マラソンの模様が中継されました。
番組の締めくくりは富士山頂で気象観測を続ける観測所員の様子を伝えつつ、ここから元日の最終天気予報を出してもらうという趣向だったそうです。
参照 : 昭和39年12月31日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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