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【今日は何の日?】6月1日=新宿大ガードの拡幅工事が始まる(1965年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
ちょうど60年前の1960(昭和40)年。副都心・新宿の中心部にして、山の手最大の交通難所として悪名高かった新宿大ガード(正式名称は青梅街道架道橋)を約20m広げる工事がこの日からスタートしました。
新宿大ガードは山手線の内側から中野区、杉並区、練馬区、三多摩方面へと向かう青梅街道の入口。幅は歩道も含めて伊勢丹寄りが40m、淀橋警察署(現・新宿警察署)寄りが30mと大変狭く、しかもガードの真ん中に橋脚があるため、走行する車がガードで流れをせき止められてしまい"フン詰まり"の原因に。そのため接触事故も多く、信号機はあっても、ひしめく車をさばくため交通巡査が一日中、目を光らせている必要があったのです。
この拡幅工事が都市計画審議会で事業決定されたのは63(昭和38)年10月のこと。そこから足かけ3年、東京都道路建設本部と国鉄東京工事局の基礎調査が終わり、ようやく工事が始まることに。計画では東京都が8億1,000万円、国鉄が2億7,000万円を負担し、総工費は10億8,000万円。山手線の内側から見て右側にあたる大久保駅寄りを削り、歩道も3mから4.5mに広げ、ガード下のカーブもなくして、信号待ちも1回程度にする計画です。
またガードの上に被さっている橋げたその物も老朽化で穴が開いており、雨やホコリが通行人の頭上に舞い落ちる状態だったため、これも国鉄の負担で新調されることとなりました。
現場は中央線、山手線など9本もの線路が走っており、工事の大部分は終電から始発までの、わずかな時間を利用して行われるため、3年がかりの長期戦となり、この時点で完成は68(昭和43)年春の見込み。ただでさえ、事業決定から工事着工まで3年が過ぎており、イライラの募る地元民からは「ノロノロ工事は迷惑!」と国鉄や東京都に対し、不満の声があがっていたそうです。
参照 : 昭和40年5月28日付の毎日新聞朝刊、6月1日付の朝日新聞朝刊
文 / 高木圭介
●この日に起きた他の出来事
・ 「ヤン坊マー坊天気予報」が放送スタート(1959年)
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