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【今日は何の日?】9月4日=山下清画伯が東宝の砧撮影所を訪問(1958年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
67年前の1958(昭和33)年。放浪の天才画家・山下清画伯(当時36歳)が、自身をモデルとした10月公開の映画『裸の大将』(堀川弘通監督)を制作中の東宝・砧撮影所(東京・世田谷区)をぶらり訪問しました。
すでに映画制作の決定時に堀川監督と主演の小林桂樹さん(当時34歳)と顔合わせは済ませていた山下画伯でしたが、あらためて自身にそっくりな扮装をした小林さんの姿にキョトンとした表情。しばらく過ぎてから「そうだ。ボクの代わりをやってくれる人だな」とポツリ独り言。
山下画伯といえば、まるで人の内面まで見透かしたかのような独特な観察眼で知られていましたが、この時も特有な目を光らせつつ小林さん演ずる「山下清」を観察していたそうです。
「帯にぶら下げた手ぬぐいのかけ方がちがうな。ボクはうしろの方にかける。前にぶら下げると、幼稚園の子どものようだからな。それに着物の柄がちがうな」と細かくダメ出し。
セットに案内されると「屋根が半分しかないな」と、さかんに不思議がり、やがて小林さんが山下清になりきって芝居を始めると、いかにも物珍しそうな表情で目を光らせていました。
本物にウオッチングされながら芝居をすることになった小林さんは、すっかりテレ気味で「モデルの当の本人が、あんなに熱心に見ているんじゃ、やりにくいな...」と嘆いていたそうです。
参照 : 昭和33年9月6日付の毎日新聞夕刊
文 / 高木圭介
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