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ニュース 今日は何の日?雑学 2025/10/11

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【今日は何の日?】10月11日=ヤクルトスワローズの初優勝パレードが国鉄本社前から出発(1978年)/ 雑学ネタ帳

10月11日(国鉄本社).jpg

 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

47年前の1978(昭和53)年。10月4日に球団創設から29年目にして悲願のセ・リーグ優勝を成し遂げたヤクルトスワローズ(現・東京ヤクルトスワローズ)の祝賀パレードが行われました。

広岡達朗監督をはじめ、若松勉選手大杉勝男選手松岡弘選手デーブ・ヒルトン選手らヤクルト勢は午前11時30分、ユニフォームに月桂樹の葉で作ったレイをかけた格好で東京・丸の内の東京駅前にある国鉄本社前写真)に全員集合。

というのも国鉄は球団創設時(50年)のオーナーであり、弱小球団と呼ばれた時代を支え続けた大恩のある関係。スワローズという名称も、当時の国鉄のエース特急列車だった「つばめ号」に由来したものです。しかし戦績は振るわずBクラス(4~6位)を脱出できたのが、国鉄時代の61(昭和36)年、ヤクルト時代の74(昭和49)年、77(昭和52)年のみという弱小ぶりでした。

ヤクルト勢は優勝パレード前のセレモニーで、国鉄の高木文雄総裁ヤクルトの松園尚已社長から祝福の花束を手渡されました。苦難の弱小時代を知る高木総裁は「本当にご苦労様。ありがとう」と感無量のニコニコ顔で広岡監督と握手を交わしました。

また国鉄の文書課長時代に、国鉄スワローズ誕生時(50年)の手続き等を担当していたという磯崎叡元総裁も駆けつけ、感慨深げに「よくやったねえ」と初優勝をねぎらいました。

セレモニー後、ヤクルト勢は詰めかけた約2,000人のファンに見送られ、女優の三田佳子さんヤクルトジョアのCMにも出演していた歌手の小柳ルミ子さんらとオープンカーに分乗し、銀座の目抜き通りを通って、新橋のヤクルト本社までパレード。沿道のファンに手を振りつつ初優勝の感激を噛みしめていたそうです。

苦難の時代を支え続けた初代親会社から、やがて栄光をつかんだ現オーナー企業までをパレードするとは、大変珍しいケースであり、なんとも粋な計らいですね。

 参照 : 昭和53年10月12日付の読売新聞朝刊

                            文 / 高木圭介

●この日に起きた他の出来事

小林旭主演「渡り鳥シリーズ」第1作が公開(1959年) 
東京五輪で訪日した外国人用にTBSが英語字幕のドラマを放送(1964年) 
ドリフターズの人形劇『飛べ!孫悟空』が放送スタート(1977年) 

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高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

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