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ニュース 今日は何の日?雑学 2025/10/18

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【今日は何の日?】10月18日=日比谷の廃ビルで大がかりな火災実験(1975年)/ 雑学ネタ帳

10月18日(ビル火災).jpg

 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

ちょうど半世紀前の1975(昭和50)年。ビル火災の際に障害となる「」を退治するための決め手を探ろうと、東京消防庁が朝から消防署員200人ポンプ車など10台を動員し、東京・日比谷の廃ビルにあえて"放火"したうえで煙の行方を追うという大がかりな実験を行いました。

実験に使用されたのは27(昭和2)年に竣工され、戦災をも生き延びた旧富国生命ビル(東京・千代田区内幸町=地下1階、地上8階、延べ約9,000平方m)。その2階東側の214号室に火が放たれたのです。

室内に置かれた200kg分もの木材に灯油をかけたうえで火をつけると、もくもくと湧きあがった煙はたちまち廊下へと拡散。しかし東端に備えられた送風機から毎分1,000立方mもの風を吹きつけると、煙は室内へと逆戻り。風に煽られる形で室内は炎に包まれ、黒煙が噴き上げたものの、煙は廊下にはほとんど出ず、窓から外へと噴き出し、実験は構想通りに進みました。

ところが点火から10分後に火勢が強まった頃、火の勢いで配電線が切れたのか? 同ビル内は突然の停電...。送風機もストップしてしまったため、煙は廊下へと噴き出し、廊下で監視中だった消防署員たちが避難するというハプニングも発生したそうです。

消防庁では9年前(66年)から取り壊し中のビルを使った火災実験を続けており、今回の旧富国生命ビルを利用した実験は6回目。実験はこのほか、煙の微粒子を静電気でイオン化し、大きな粒子にして壁に付着してしまう「スモーク・カット・バルーン(遮煙袋)」を使って避難路を確保する方法など、10月19日まで計6回にわたって続けられました。

 参照 : 昭和50年10月18日付の毎日新聞夕刊

                      文 / 高木圭介

●この日に起きた他の出来事

京王相模原線が多摩センター駅まで開通(1974年) 
現代パチンコ生みの親・正村竹一が死去(1975年) 
早朝4時に大地震 ⇒ 火の海想定の大規模震災消防演習・辰巳(1984年) 

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高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

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