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【今日は何の日?】10月23日=東京オリンピック選手村でブルガリア人カップルが結婚式(1964年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
61年前の1964(昭和39)年。午前11時、東京オリンピックの代々木選手村(東京・渋谷区=現在の代々木公園一帯)内のインターナショナルクラブにて、ブルガリア選手団のカップルが結婚式を挙げました。
そのカップルはブルガリアの体操代表のニコライ・ブロダノフ選手(24歳)と、陸上の女子走り幅跳び代表のディアナ・ヨルゴワ選手(21歳)。新郎は本国で中学校の体操教師、新婦はソフィア大学の学生です。
3年前のユニバーシアード競技会(ブルガリア・ソフィア)で知り合い、愛を深め合ってきた2人は、かなり早い段階からオリンピックが開催される日本での結婚式を夢見ていたとか。新郎は入賞を逃しましたが、新婦のディアナさんは堂々の6位入賞を果たしての結婚式となりました。
閉会式を翌日(10月24日)に控え、この日の東京は霧のような秋雨でしたが、緊張感が溶けた選手村はすでに友好的なお祭りムード。結婚式は日本古来の神式が採用され、斎主は元宮内庁賞典次長の小出英経さんが務め、仲人を買って出た日本レイヨン常務の増山成夫夫妻に付き添われ、モーニングと白いウエディングドレスに身を包んだ新郎新婦が入場。国立競技場の聖火の写真が飾られた祭壇へと向かいました。
雅楽が流れる中、2人は小出さんの祝詞を聞き、三々九度の杯を交わしたのでした。新郎のニコライさんは「日本は美しい素晴らしい国。2人ともその日本で結婚にゴールインする計画を早くから練っていた。みんなから援助、祝福され、とても幸せだ」と語っていたそうです。
参照 : 昭和39年10月23日付の朝日新聞夕刊
文 / 高木圭介
●この日に起きた他の出来事
・ パラオのターザンを夢見た千葉の中学生が博多駅で保護(1955年)
・ 南極観測用の雪上車が都内をパレード(1956年)
・ 野坂昭如と大島渚がパーティー壇上で殴り合い(1990年)
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