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【今日は何の日?】10月25日="空手バカ一代"大山倍達がフランスの出版社に抗議書(1966年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
59年前の1966(昭和41)年。前年(65年)に日本で発売され、海外でもベストセラーになっていた空手の技術解説書が、こともあろうに著作権管理に厳しいとされるフランス国内で海賊版が発行されていることが判明。
著者である国際空手道連盟・極真会館の大山倍達館長(当時43歳)が、日本著作権協議会を通じ、フランスの海賊版出版元に手紙を送り、厳重抗議することになりました。
この著書「This is Karate」(日貿出版)は米国内でも15ドル(当時の約5,400円)の高額本として売られ、西ヨーロッパの各国でも2年前の東京オリンピックで世界中の注目を集めた柔道に続く、日本発の武道として空手に注目が集まる中、3万部も売れていたのです。
そんな空手人気に目をつけたフランス国内で売られていた海賊版は、同じ写真30枚を複写転載した週刊誌大の大きさ(15フラン=約1,100円)のモノと、原本の全仏訳本(85フラン=約6,200円)の2種類。
この夏にパリで売られているのを、大山館長の弟子が入手し、日本に持ち帰ったことから海賊版の存在が判明。おそらくはベストセラーぶりに目をつけての無断出版と見られていますが、海賊版にはご丁寧に著作権所有の証である国際略号マークまで印刷されていました。
日本国内では約5年後に、大山館長の半生を梶原一騎さんの原作と、つのだじろうさん、影丸譲也さんの作画で劇画化した『空手バカ一代』が大人気となり、本格的な空手ブームが到来。米国内では7年後(73年)に公開されたブルース・リー主演『燃えよドラゴン』の公開で空手人気(※当時は空手もカンフーも同じ東洋武術として混同されがちでした)に火がつきます。
この海賊版騒動は、本家の日本や米国よりも、一足先に空手ブームが起きていたヨーロッパならではのエピソードとも言えるでしょう。
参照 : 昭和41年10月25日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
●この日に起きた他の出来事
・ NHKの夜7時ニュースがカラー放送に(1966年)
・ 陸上自衛隊の中央音楽隊長が日展で入選!(1966年)
・ はだしの英雄・アベベ死す(1973年)
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