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【今日は何の日?】9月16日=87歳の横山大観画伯がテレビ塔からの眺めに感激(1955年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
ちょうど70年前の1955(昭和30)年。お昼過ぎ、横山大観画伯(当時87歳)が静子夫人、作家の村松梢風さん(むらまつ・しょうふう=作家・村松友視さんの祖父)らに伴われて東京・千代田区二番町の日本テレビを訪問。正力松太郎社長の案内で、同局自慢のテレビ塔(高さ154m)へと上りました。
東京タワーの完成(58年12月)以前、各テレビ局がそれぞれ自前のテレビ塔を建設。この時期すでに、NHKが千代田区紀尾井町に、KRテレビ(現・TBS)が赤坂にそれぞれ178m級のテレビ塔を建てていましたが、日本テレビのテレビ塔には観光客も見物できる展望台が設置されていたのです。
高さ74m、海抜にすると85mの高さにある第一展望台に立った横山画伯は、その眺めに「こんなに高い建物は初めて」と大感激し、屋根また屋根の大東京の風景を飽かずに眺め入ります。すると、さっそく鉛筆を手にとり、皇居周辺の風景をサラサラッと3枚のスケッチにおさめました。
「まことに結構な眺め。これだけ人家が密集した中で、宮城(きゅうじょう=皇居のこと)の周りは森がこんもりと茂って荘厳の極み。ちょうど蓬莱仙境(ほうらいせんきょう=古代中国の神仙思想に由来する、東方の海上にあるとされる仙人が住む理想郷・楽園)のようだ」と独自の視点で感想を述べました。
その後は正力社長らと好きなお酒を楽しみつつ、終始ゴキゲンだったそうです。
そんな横山画伯なだけに3年後に完成(58年12月23日)した東京タワー(高さ333m)の展望台(メインデッキ150m、トップデッキ250m)からの眺めの感想も聞きたかったもの。しかし横山画伯は東京タワー完成の約10か月前(58年2月26日)に、89歳で亡くなっています。
参照 : 昭和30年9月17日付の朝日新聞朝刊
文 / 高木圭介
●この日に起きた他の出来事
・ マッチの販売が自由化される(1948年)
・ 美人画の大家・伊東深水が式守伊之助に肖像画を贈る(1959年)
・ 日本伝統の「曲尺」「鯨尺」が復権(1977年)
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