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職場・悩み 介護職のお悩み 2025/05/30

#介護職のホンネ相談室

「介護職に向いていない」と感じたとき、自分を見つめ直す6つの方法|介護職のホンネ相談室(6)

文/中谷ミホ(介護福祉士、ケアマネジャー、社会福祉士) 介護職のホンネ相談室⑥.png

今回のお悩み

最近、介護職に向いていないのではないかと感じることが増えてきました。業務の多忙さや身体的な負担、精神的なストレスが積み重なり、自信を失いがちです。特に、利用者さんとのコミュニケーションがうまくいかないときや、思うようにケアができなかったときに、強くそう思います。

また、周りの同僚がスムーズに業務をこなしているのを見ると、自分だけが後れを取っているように思えて、自己嫌悪に陥ることもあります。やりがいは感じているものの、この仕事を続けるべきか迷うことが増えてきました。

先輩介護職の回答

焦らずに、少しずつ前向きに取り組んでいくことが大切です

介護の仕事は、肉体的にも精神的にも負担が大きい職業の一つです。特に経験が浅いうちは、業務の流れを覚えるだけでも大変で、思うようにいかないことも多いでしょう。

さらに、介護現場ではチームワークが求められるため、周囲と比較をして落ち込むこともあります。しかし、介護のスキルは経験を積むことで徐々に身につくもの。焦らず、時間をかけて成長していくことが大切です。
今回は「自分は介護に向いていないのでは?」と感じたときの対処法をご紹介します。

「介護職に向いていないかも?」と感じた場合の6つ対処法

対処法①:向き・不向きを決めつけない

まずは「向いていない」と感じる理由を具体的に書き出してみましょう。本当に介護職が不向きなのか、それとも今の職場環境や働き方に問題があるのかを整理することが重要です。

●仕事のペースが合わない → 業務の進め方を見直す
●利用者さんとの関係がうまくいかない → コミュニケーション方法を学ぶ
●体力的にきつい → 休息の取り方を改善する

こうした原因を明確にすると、具体的な改善策を考えやすくなります。

対処法②:成功体験を振り返る

「できなかったこと」ばかりに目を向けると、自己評価が低くなりがちです。これまでに自分がうまくできたこと、利用者さんや家族から感謝された経験を振り返り、メモしておきましょう。

●「利用者さんに笑顔でありがとうと言われた」
●「昨日よりスムーズに業務をこなせた」
●「先輩にあなたがいてくれて助かったと言われた」

こうした小さな成功体験を意識することで、自信を取り戻すきっかけになります。

対処法③:スキル不足の場合は経験を積む

介護のスキルや知識が足りないと感じて悩んでいるなら、焦らず経験を積み重ねていくことが大切です。具体的な行動を通じて、自信をつけていきましょう。

●研修や勉強会に積極的に参加する
●資格取得に挑戦する
●動画や書籍で自己学習する
●先輩職員の動きを見て学ぶ・質問する

このような行動を起こすことで、少しずつスキルが身につき、不安も解消されていくでしょう。

対処法④:職場環境を見直す

もし、職場の雰囲気や人間関係、勤務体系がストレスの原因になっている場合は、環境を変えると状況が改善するかもしれません。

●別の施設の働き方を調べてみる
●研修を受けてスキルアップを図る
●信頼できる先輩や同僚に相談する

「介護職が向いていない」のではなく、「今の環境が合っていない」だけなのかもしれません。選択肢を広げることで、自分に合った働き方を見つけられる可能性があります。

対処法⑤:専門家や信頼できる人に相談する

自分一人で抱え込んでいると、問題が大きく見えすぎてしまうことがあります。客観的な視点やアドバイスを得るために、専門家や信頼できる人に相談してみるのも一つの手段です。

●職場のメンタルヘルス担当やカウンセラーに相談する
●先輩や同僚など、同じ立場の人に悩みを共有する
●友人や家族と話すことで、客観的な意見をもらう

第三者の視点が加わると、状況を冷静に整理できたり、新しい解決策が見つかったりします。

対処法⑥:セルフケアとプライベートの充実を図る

介護職は体力面・精神面で負荷が大きいため、しっかりとリフレッシュすることが不可欠です。

●十分な睡眠や栄養バランスを考慮し、体調管理に努める
●趣味や運動、リラクゼーションなど、ストレス発散できる方法を取り入れる
●プライベートな時間を確保して、仕事以外に楽しみを見つける

プライベートが充実すると、仕事へのモチベーションが高まり、パフォーマンス向上にもつながります。

自分の気持ちや働き方を見つめ直すチャンス

介護の仕事は決して簡単なことばかりではありません。しかし、それだけにやりがいも大きく、経験を重ねることで着実に成長できる仕事でもあります。

「向いていない」と感じたときこそ、自分の気持ちや働き方を見つめ直すチャンスでもあります。焦る必要はありません。あなたに合った方法で続けられる道を探してみてください。あなたの努力は、必ず誰かの力になるはずです。

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中谷ミホ(Miho Nakaya)

介護福祉士・ケアマネジャー・社会福祉士

福祉系短大を卒業後、介護職員、相談員、ケアマネジャーとして、障害者支援施設、介護老人保健施設などの介護現場で活躍。現在は介護業界での経験を生かしながら、ライターとして活動しており、介護・福祉に関わる記事を数多く手がける。保育士、福祉住環境コーディネーター3級も取得。

中谷ミホの執筆・監修記事

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