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仕事・スキル 介護資格 2026/02/05

#介護職員初任者研修

介護職員初任者研修の取得期間はどれくらい?最短で取得する方法と資格取得のメリットを解説

文/山本史子(介護福祉士) thumb_260106.jpg

介護の仕事を始めるうえで、取得していると役立つ資格は「介護職員初任者研修」です。

しかし「どれくらいの期間で取得できるの?」「どんなカリキュラムなの?」と気になる方も、いるのではないでしょうか。

本記事では、介護職員初任者研修を修了するまでに必要な期間と最短ルート、取得方法などを解説します。取得するメリットやスクール選びのポイントについても紹介していますので、資格取得の参考にしてください。

1.介護職員初任者研修の取得期間はどれくらい?

参考写真

介護職員初任者研修とは、介護の基礎を学ぶための入門資格です。旧ヘルパー2級の後継資格となっており、介護職のキャリアアップを明確化する目的で名称を変更しています。

介護職員初任者研修の取得には、厚生労働省が定める130時間のカリキュラムを修了する必要があります。初任者研修受講後には修了試験がありますが、介護の基礎知識や技術が習得できたかどうかの確認テストとなっているため、難易度はそれほど高くありません。

取得に必要な一般的な期間

介護職員初任者研修は、2〜3カ月が標準的な修了期間ですが、カリキュラムの進め方によって取得までの期間が異なります。週1回受講するコースでは約4カ月、週2回のコースなら約2カ月で修了できるでしょう。平日の昼間や夜間、土日などのコースもあり、自分のライフスタイルに合わせて選択可能です。週1〜2回で通えるコースが多く、仕事や家庭と両立しやすいペースで受講できます。ただし、カリキュラム内容(講義・演習・実習)はすべて修了要件に含まれるため、欠席や振替が多いと期間が延びる点には注意が必要です。

最短1カ月で取得可能

スクールのなかには、週3〜4回受講できる短期コースを用意しているところがあり、最短約1カ月で介護職員初任者研修を取得できます。「できるだけ早く資格を取得したい」という方におすすめのコースでしょう。

ただし、介護職員初任者研修は、どのコースで学習しても130時間の受講時間が必要となります。そのため、短期間で集中して学習を進められるコースは、学習スピードが早くなっています。仕事をしながら短期コースで資格取得を目指したいと考えている方は、丁寧なスケジュール調整が必要になるでしょう。

2.介護職員初任者研修のカリキュラム内容

参考写真

介護職員初任者研修は、合計130時間の講義と演習を受講します。具体的な時間とカリキュラム内容は以下のとおりです。

項目 時間数 内容
職務の理解 6
  1. 多様なサービスの理解
  2. 介護職の仕事内容や働く現場の理解
介護における尊厳の保持・自立支援 9
  1. 人権と尊厳を支える介護
  2. 自立に向けた介護
介護の基本 6
  1. 介護職の役割と専門性・他職種との連携
  2. 介護職の職業倫理
  3. 介護における安全の確保とリスクマネジメント
  4. 介護職の安全
介護・福祉サービスの理解と医療との連携 9
  1. 介護保険制度
  2. 医療との連携とリハビリテーション
  3. 障害福祉制度およびその他の制度
介護におけるコミュニケーション技術 6
  1. 介護におけるコミュニケーション
  2. 介護におけるチームのコミュニケーション
老化の理解 6
  1. 老化に伴うこころとからだの変化と日常
  2. 高齢者と健康
障害の理解 3
  1. 障害の基礎的理解
  2. 障害の医学的側面、生活障害、心理/行動の特徴、かかわり支援等の基礎的知識
  3. 家族の心理、かかわり支援の理解
認知症の理解 6
  1. 認知症を取り巻く状況
  2. 医学的側面から見た認知症の基礎と健康管理
  3. 認知症に伴うこころとからだの変化と日常生活
  4. 家族への支援
こころとからだのしくみと生活支援技術 10〜13 基礎知識の学習
  1. 介護の基本的な考え方
  2. 介護に関するこころのしくみの基礎的理解
  3. 介護に関するからだのしくみの基礎的理解
50〜55 生活支援技術の講義/演習
  1. 生活と家事
  2. 快適な居住環境整備と介護
  3. 整容に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護
  4. 移動・移乗に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護
  5. 食事に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護
  6. 入浴、清潔保持に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護
  7. 排泄に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護
  8. 睡眠に関したこころとからだのしくみと自立に向けた介護
  9. 死にゆく人に関したこころとからだのしくみと終末期介護
10〜12 生活支援技術演習
  1. 介護過程の基礎的理解
  2. 総合生活支援技術演習
振り返り 4
  1. 振り返り
  2. 就業への備えと研修修了後における継続的な研修
人権学習 1.5 高齢者問題をはじめとする人権問題

参考:介護職員初任者研修カリキュラム|福岡県

カリキュラムを受講することで、単なる座学だけでなく知識と実践の両面から学べる資格となっています。

3.介護職員初任者研修の取得方法

参考写真

介護職員初任者研修の取得方法には、おもに「通学制」と「通学と通信講座の併用」で学習を進める方法があります。受講方法によって学習スケジュールや修了までの期間が変わるため、自分の生活リズムや学習スタイルに合わせて選ぶことが大切です。

通学制

通学制は、スクールや研修施設に直接通い、講義・演習・実習のすべてのカリキュラムを修了する方法です。講師の説明を聞きながら学習するため、理解が深まりやすく、同じクラスの仲間と一緒に学ぶため、モチベーションが保ちやすいメリットがあります。スケジュールが固定されているため時間管理が必要ですが、はじめて介護を学ぶ方でも安心して通学できるでしょう。対面で教わりたい方やその場で疑問を解消しておきたい方におすすめといえます。

通学と通信講座の併用

通学と通信講座の併用とは、自宅学習と通学を組み合わせて介護職員初任者研修を取得する方法です。講義の一部をインターネットで、実技や演習は実際にスクールに通って直接指導を受けながらカリキュラムを進めます。通信講座は、夜間や仕事の休みの日に学べるため、自分の学習ペースに合わせてカリキュラムを進められる点が特徴です。通学時間を短縮できたり、地道にコツコツ学習したりできるメリットもあります。そのため「平日は働いて、休日だけ通学したい」「夜の時間を活用したい」という方に適しています。

ただし、自己管理が苦手な方には、通学と通信講座はハードルが高いと感じられるかもしれません。そのような方には、サポート体制が整ったスクールを選ぶことで、安心して学習を進められるでしょう。

職場の資格支援制度を利用する

職場によっては、職員のスキルアップを目的に、資格取得支援制度を設けている場合があります。職場の資格支援制度を利用するメリットとして、以下の点が挙げられます。

  • スクールが職場に近い場合がある
  • 受講日を出勤扱いにできることがある
  • シフト調整がしやすい
  • 疑問点を質問できる環境が整っている

また、受講費用を全額または一部負担してもらえることもあるため、職場に資格支援制度がある場合は相談してみましょう。

4.介護職員初任者研修にかかる費用

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介護職員初任者研修の受講費用は、一般的に4〜10万円程度かかります。しかし、受講費用はスクールや地域、自治体によって異なるため、スクールを決める前に数件を比較することが大切です。

スクールのキャンペーンや市区町村で実施している支援制度を使用すれば、受講費用を抑えることも可能です。支援制度には、利用要件や申し込みのタイミング、スケジュールなどが細かく決められているため、自分が受講対象に当たるか調べておきましょう。

5.介護職員初任者研修を取得するメリット

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介護職員初任者研修は、資格を取得していない方や介護未経験者が、介護業界でのキャリアアップを目指す際に役立つ資格のひとつです。資格を取得するメリットには、以下の3つが挙げられます。

  • 介護の基礎知識と実践力が身に付く
  • キャリアアップ・給料アップにつながる
  • 資格があると就職や転職に有利になる

介護職員初任者研修の資格を取得することで、安心して現場に立つことができるでしょう。

介護の基礎知識と実践力が身に付く

介護職員初任者研修では、介護の基本的理念から高齢者や障害者の理解、コミュニケーションの取り方などを幅広く学びます。そのため、介護の経験がない方でも「なぜこの支援が必要か」を深く理解できるでしょう。

介護の現場では、利用者さんのからだの状態に応じて柔軟な対応が求められるため、正しい知識と安全な技術を身に付けることが欠かせません。演習や実習を通じて、入浴、排泄、食事、移乗などの基本的な生活動作と身体介護を演習しながら学べる点も大きな魅力です。

また、学んだ知識を実際の介助にすぐに活かせるため、自信をもって利用者に向き合えるようになるでしょう。

キャリアアップ・給料アップにつながる

介護職員初任者研修は、介護業界でキャリアアップをするための土台となる資格です。受講終了後に現場経験を積むことで、「介護福祉士実務者研修」や「介護福祉士」など上位資格の受験資格を得られます。資格を段階的に取得することで、リーダー職やサービス提供責任者などへのキャリアアップも可能です。さらに、医療や福祉、在宅介護など、将来の選択肢を広げる可能性も考えられます。

また、資格手当を設けている事業所も多く、資格をもっているだけで月数千円〜1万円の手当が支給される場合があります。ただし、資格手当の制度や金額は施設によって異なる点に注意が必要です。

未経験からスタートしても、資格を活かして着実に収入アップを目指せる点が、介護職員初任者研修を受講する魅力のひとつといえるでしょう。

資格があると就職や転職で有利になる

介護職員初任者研修を取得していると、採用のチャンスが広がります。資格を所有していると一定の知識・技術を習得している証明となり、現場での成長が早く、信頼を得やすいメリットがあります。また、介護施設では慢性的な人手不足に陥っており、資格があると即戦力として評価されるでしょう。そういった理由からも、無資格者よりも資格保有者を優先的に採用する傾向にあり、就職や転職の応募の際に有利になるといえます。

6.介護職員初任者研修を取得する際のポイント

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介護職員初任者研修は、130時間という規定の学習時間があるため、計画的に進めることが大切です。ここでは、働きながらでも無理なく資格を取得するための2つのポイントを紹介します。

自分のペースで学習できるコースを選択する

介護職員初任者研修は、受講スケジュールによって修了までの負担が大きく変わります。例えば、短期コースでは1日の受講時間が多いですが、平日の夜間コースは1日の受講時間は少ない分、受講期間が長くなります。そのため、自分のペースで学習できるコースを選択することが大切です。

通学しやすい場所に実施場所がある

介護職員初任者研修は、通信学習だけで履修できる科目や時間が規定されているため、通信制で学習している方でも一定の日数は実技のために通学が必要です。そのため、受講先を選ぶ際は自宅や職場から通いやすい場所かどうかも重要です。通学に時間がかかる場合、受講自体が負担となり、継続するのが難しくなるケースもあります。アクセスしやすい場所や広い駐車場が確保されているなど、通学ストレスを軽減できる点もポイントのひとつと考えましょう。

7.介護職員初任者研修より実践的な資格「介護福祉士実務者研修」の取得期間は?

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介護職員初任者研修の次のステップとなる資格として、介護福祉士実務者研修があります。介護福祉士実務者研修とは、介護の実践的な知識と技術を習得する目的があり、介護福祉士を受験するために必要となる資格です。介護福祉士実務者研修時間は450時間以上、教育期間は6カ月以上と定められており、介護職員初任者研修と比べると学習量が多くなります。介護福祉士実務者研修は誰でも受講できますが、介護業界で働くことがはじめてで、無理なくキャリアアップを目指したい方は、まず介護職員初任者研修を受講しましょう。次のステップとして、介護福祉実務者研修の取得を目指すのがおすすめです。

8.まとめ:介護職員初任者研修は一般的に2〜3カ月で取得可能!無理なく学べるコースを選ぼう

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介護職員初任者研修は、一般的には2〜3カ月で厚生労働省が定める130時間のカリキュラムを修了し、修了試験に合格することで取得できます。学習スケジュールや通学頻度を調整すれば、最短1カ月で修了することも可能です。

受講コースには、通学のみのコースと通信講座・通学を併用できるコースがあります。コースによって受講ペースやスケジュールが異なるため、受講を始める前に調べておくことが大切です。

資格の取得は、現場での自信やキャリアアップにもつながります。介護職のスタートとなる資格として介護職員初任者研修を受講してみましょう。

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山本史子(Fumiko Yamamoto)

介護福祉士

デイサービスで約20年現場職員として経験。2007年に介護福祉士の資格を取得。「この施設にいると楽しい、また行きたい」と笑顔で帰ってもらえるデイサービスにしたいという思いで20年間利用者様のケアをしている。知的障害のある自閉症の息子がいるため、介護現場で働きながら、母親の立場から障がい者福祉にも関わっている。

山本史子の執筆・監修記事

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