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仕事・スキル 介護職のスキルアップ 2025/08/22

職場内のコミュニケーションを深めるには?具体的な方法も解説

構成・文/介護のみらいラボ編集部 thumb250822.jpg

介護の現場で働く際は、高齢の利用者さんと深く関わることはもちろん、職員同士のコミュニケーションに気を配ることも重要です。職員間で情報の共有ができていないと、利用者さんに適切なケアを提供できません。また、最悪の場合は取り返しのつかないミスにつながる恐れもあります。

しかし、なかには「日々仕事に追われてしまい、どうやってコミュニケーションを深めればよいかわからない」という方もいるでしょう。当記事では、介護の現場におけるコミュニケーションの必要性やコミュニケーションを深めるメリット、親睦を深める具体的な方法について詳しく解説します。

1.職場のコミュニケーションはなぜ必要?

介護の現場では、さまざまなバックグラウンドを持つ人が働いています。そのため、介護に対する思いは同じでも、仕事の進め方や考え方が一緒とは限りません。年齢や性別、経験、そして考え方の違う者同士が円滑に業務を進めるためには、こまめなコミュニケーションが不可欠でしょう。

コミュニケーション不足が原因で、利用者さんに関する情報共有ができていないと、体調不良などを見逃す可能性があります。また、複数人での介助が必要なときに、お互いの業務を把握できていないと、対応がスムーズにいかなくなります。何でも気軽に話せる関係を作ることは、職場の雰囲気をよくするだけでなく、介護サービスの質の向上やミスの防止にもつながるでしょう。

ちなみに、コミュニケーションとは「言葉などを通じて相手に自分の気持ちや意見を述べること」を指します。日常会話やミーティングはもちろん、メール・メッセージなどのやりとりも、コミュニケーション手段の1つです。

2.コミュニケーションを深めるメリット

介護の仕事は1人では完結しません。利用者さんやご家族、職員同士の協力があってこそ成り立つものなので、日々のコミュニケーションはとても重要です。以下では、職場でコミュニケーションを深めるメリットを「業務効率化」「信頼関係の構築」「離職率の低下」という3つの項目にわけて解説していきます。

業務効率化につながる

介護の現場では、複数のスタッフが連携して1人の利用者さんのケアに当たります。24時間稼働している施設の場合は、シフト制で担当者が入れ替わることもあります。日頃からコミュニケーションを深めていれば、利用者さんの情報共有がスムーズに進み、業務の分担や連携も行いやすくなるでしょう。

利用者さんは1人ひとりに個性があり、心身の状態も異なるため、画一的なサービスでは対応できません。介護の仕方で悩んだときは、別の職員に相談することで、問題が解決することもあるでしょう。お互いに協力して迅速に情報共有・問題解決ができれば、日々の業務効率化にもつながります。

信頼関係が生まれる

コミュニケーションを深めて、相手の考え方や価値観が理解できれば、安心して信頼関係を築くことができます。そもそも、「自分がどう思っているのか」「何がしたいのか」は、言葉にしなければ相手に伝わりません。コミュニケーションを重ねるなかで、きちんと意見交換ができれば、考え方の違いによる行き違いも防げるはずです。

また、信頼関係が生まれると、心理的安全性も高まると言われています。心理的安全性とは、「組織のなかで自分の思考を安心して発信できる状態」を指す言葉で、心理的安全性が高まると、多種多様な意見の交換が可能になります。介護に関わる質問や改善策の提案も率直に話せるようになり、作業効率やモチベーションの向上にもつながるでしょう。

離職率が低下する

コミュニケーションが活性化すると、職場の風通しもよくなります。仕事で困ったときや協力がほしいときに、すぐ誰かに相談できるような環境があれば、職場の人間関係も良好になるでしょう。

2022年度の公益財団法人介護労働安定センターの調査によると、「職場の人間関係に問題があったため」に介護の仕事をやめた人の割合は27.5%にのぼり、離職理由としては最多です。

(出典:公益財団法人介護労働安定センター「令和4年度介護労働実態調査」

つまり、介護業界では人間関係に悩んで退職する人が多く、コミュニケーションを通して良好な人間関係が築ければ、離職率の改善が期待できるわけです。この点も、職場でのコミュニケーションを深める大きなメリットと言えるでしょう。

3.コミュニケーションを深める方法

ここまで、コミュニケーションを促進する必要性やメリットを解説してきましたが、なかには「どうすればコミュニケーションが促進されるかわからない」という方がいるかもしれません。

ここからは、コミュニケーションを深める4つの方法を紹介します。

わかりやすい伝え方を意識する

コミュニケーションを取る際は、自分の思っていることをわかりやすく伝える必要があります。自分ではうまく話せたつもりでも、相手に真意が伝わっていなければ、コミュニケーションを深めたとは言えません。それどころか、何気なく発した言葉が誤解を生むことすらあります。

自分の意見や提案を伝えるときは、要点を短くまとめた上で、結論から話すことを心がけましょう。結論を最初に話すことで話の核心がはっきりするため、相手はその後の説明を効率的に理解できます。その際、「なぜその結論に至ったのか」の根拠も添えると説得力が高まります。

また、相手と同じ目線に立って、わかりやすい表現を使うことも大切です。たとえば、入社してすぐの職員に専門用語を使って説明しても、正しく理解してもらえないかもしれません。「主語と述語を省かない」「専門用語は使わない」「具体的なシーンを挙げる」など、相手の理解度が高まるように伝え方を工夫しましょう。

自己開示を積極的に行う

コミュニケーションを深めたいときは、相手に質問するだけでなく、積極的に自己開示することも大切です。ちなみに自己開示とは、自分自身の情報や本音を他者に話すことを指します。

相手が初対面の人の場合、自分の本音を正直に打ち明けるのは難しいものです。話を聞く側も、初対面の人にいきなりプライベートな質問をされたら困ってしまうでしょう。そのため、まずは自己開示で相手に自分のことを知ってもらい、緊張や警戒心をやわらげる必要があるのです。

自己開示をする際は、雑談のなかに自分の話を入れるのがポイントです。今日の天気や最近のニュースといった話題に、自分の出身地や趣味などの自己紹介を盛り込むとよいでしょう。相手が興味を持ちそうな話題を出して、それについての考え方を述べるのも1つの方法です。

ただし、自己開示の際は、自分のことを一方的に話さないように気をつけてください。話したくないことを無理に伝える必要もありません。相手の反応を見ながら、話せる範囲で自分を開示することが大事です。

感謝の気持ちを積極的に伝える

「ありがとう」と口に出すことも、コミュニケーションを深めることにつながります。

感謝の気持ちがあったとしても、きちんと言葉にしないと相手には伝わりません。逆に、ささいなことでも感謝の意を伝えると、相手は自分の行動に誇りや自信を持つことができ、円滑なコミュニケーションに発展します。

感謝を伝える際のポイントは、何かをしてもらったらその場ですぐに気持ちを表すことです。後回しにすると、言葉の意味が薄れてしまう可能性があります。また、単に「ありがとう」と言うだけでは、相手は何に感謝されているのか把握できない場合もあります。そのため、できるだけ早く、具体的に感謝を伝えましょう。

感謝の気持ちは、相手が困っているときにサポートしたり、ちょっとしたプレゼントを贈ったりすることでも伝えられます。状況にあわせて、喜んでもらえる方法を考えましょう。

職場でイベントを開催する

忙しい職場では、職員同士のコミュニケーションが少なくなりがちです。そんなときは、職場でイベントを開催してみるのもよいでしょう。

介護の職場で行えるイベントの例は、下記が挙げられます。

・親睦会
・お花見や年末年始などの飲み会
・頑張っている職員の表彰イベント
・職員の誕生日会


イベントを企画・開催する際は、異なる年代や性別の職員を運営メンバーに選出し、目的を明確にした上で内容を決めるのがポイントです。職員が喜んで参加したくなるようなイベントを考えましょう。イベントを準備する人手がない場合、費用はかかりますが代行会社を活用する方法もあります。

まとめ

介護現場では、さまざまな年齢、性別、役職の人が働いています。だからこそ、日頃からコミュニケーションを取ってお互いを理解し、スムーズな情報共有・問題解決を目指すことが大事です。

コミュニケーションを深めるためにも、自己開示を心がけてください。自分のことを話す際は、相手に伝わりやすい内容、言い方を考えましょう。

また、感謝の気持ちを伝えたり、社内イベントを開催したりすることも、コミュニケーションを深めることにつながります。コミュニケーションを通じて信頼関係を構築し、風通しのよい職場を作りましょう。

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