株式会社ベネッセスタイルケア/「自発支援」について

株式会社ベネッセスタイルケア/「自発支援」について

その方らしい暮らしの実現を目指して、ベネッセならではの考え方を広めています

プロフィール

エリア介護職
早坂康代さん

2013年4月新卒入社。介護施設「メディカル・リハビリホームくらら武蔵境」の介護職を経て2018年から現職。介護Ⅱくらら・まどか事業本部のエリア介護職として数十施設(ホーム)に「自発支援」の取り組みを伝えるほか、新卒研修なども担当している。

「誰かに喜んでもらいたい」という思いが、「その方らしく」暮らす原動力

御社ではご入居者様に対して、大切にしているケアとはどのようなものですか。その内容について教えてください。

きっかけは介護現場(ホーム)で働いていた当時、1人のご入居者様と出会ったことです。私のいたホームは医療的なサポートが必要なご入居者様が多く、その方もケアが必要でしたが、ホームにご入居された当初から「家に帰りたい」と一日中ホームの中を歩かれていました。ご自宅へ帰ろうとして一日中歩かれることで疲れから転倒されることもありました。そこで「どうして家に帰りたいのだろう?」とご本人のお気持ちを探るなかで、ご自宅へ帰りたい理由が、「旦那様のために料理を作りたい」ということであるとわかりました。それならここでも料理をしていただいたらどうかとホームのリビングでお料理をしていただくことにしました。

「ご入居者様のためにと良かれと思って行っていたことが、単なるスタッフの思い込みに陥っていることもありました」と過去を振り返る早坂さん。1人のご入居者様との出会いによる「気づき」が、早坂さんの思い込みを覆し、真に自分らしく生きるためのベネッセならではの考え方につながった。

どんな変化が現れたのでしょうか。

それはもう劇的でした。初めてお料理を作った日、いつもは家に帰るために歩かれていますが、その日はソファで気持ちよさそうに眠っている姿を見ることができました。それからご本人が「家に帰りたい」と仰るときは、お食事の支度をすることを続けてみたところ、「家に帰りたい」と仰ることは減り、「ここにいていいんだ」と思っていただけることが増えました。このことから、例え「お料理」をしたことを忘れてしまっても、そのとき感じた感情は残ることを教えてもらいました。「誰かに喜んでもらいたい」という気持ちが原動力になり、大きく暮らしが変わったエピソードです。この出来事がきっかけで、ご本人の「やりたい」という気持ち、「心が動く瞬間」が生まれることで、その方らしく暮らしていただくことへ繋がるというベネッセのケアの考えが生まれました。

「心が動く瞬間」を見逃さず、「やりたい」気持ちを叶える

ご本人様が出来ることは自分で行い、できないところを介助するという「自立支援」と、御社のケアとはどう違うのですか。

一番の違いは、ご入居者自身が「やりたい」ということを重視している点です。ご本人のお気持ちを知らないと、私たち介護職からみて「できないことをできるようにする」ということを目標に設定してしまいがちです。でも、ご自分で出来るけど、手伝ってほしいと思う方もいれば、ご自分では難しいけど、自分でやりたい方もいらっしゃいます。だからこそ、お一人おひとりのご入居者様の想いを「知る」ということを大切にしています。その方を知るなかで、先ほどのお料理のエピソードのように「心が動く瞬間」を見逃さず、「やりたい」気持ちを叶えられるように心がけています。そして心が動いたこと、ご本人がやりたいことを実現できる環境や体制を整えていく、それが私たちが行っている支援方法だと考えます。

「元大学教授で、言葉を発することが難しくなられたご入居者様に、蔵書や愛用品に囲まれる自宅に近い生活空間を整えたところ、今まで見たことのない笑顔が見られたケースも。どんな状態のご入居者様でも心が動くのは私たちと同じです。自発的な活動を支えることは、ご入居者様だけでなく、『私らしさ』とは何かを考える良い機会です」と早坂さん。もちろん同社には自分らしく活躍できる職場が沢山あり、「公募による異動」も可能になっている。

現在はさまざまなホームで実践されていますが、早坂さんが意識されていることは。

今まで現場で働いていた時と違い、今一番大切にしているのは、どれだけ現場スタッフの「心」を動かせるか、ということです。ホームにご入居いただいているご入居者様がその方らしく暮らしていただくためには現場のスタッフが日々ご入居者様を知り、向き合うことが大切になってきます。だからこそ、現場のスタッフの心を動かすことが重要だと考えています。またホームでも看護職、作業療法士や言語聴覚士などの多職種と連携してご入居者様への安全な支援環境を整えていますが、本部にも沢山の専門職がいるので、現場にいるときよりも幅広い知識を得ることができます。だからこそ、その知識を現場にも伝えていくことで、ご入居者様の暮らしがよりよくなるのではと考えます。介護の仕事には、「本人のできない部分を手伝う」というイメージがありますが、多職種を含め、チームでどうしたらご入居者様の「やりたい」ことを叶えられるかを考え、ご入居者様がいきいきと自分らしく暮らす姿を見る喜びを、ぜひここで感じてほしいですね。

企業紹介

2003年に設立されたベネッセスタイル ケアは、入居型から在宅介護、人材・研修サービスまで幅広い高齢者介護サービス事業をはじめ、高齢者住宅事業、保育事業などを展開しています。「その方らしさに、深く寄りそう。」という事業理念を大切に、介護サービスではベネッセならではの考え方や、職員の働きやすさを追求した記録システムを開発し、お客様の自分らしい生き方を支えています。教育や生活事業を全国展開するベネッセコーポレーションを筆頭とするベネッセグループの一員であるため、福利厚生や教育研修制度はもちろん万全。とくに研修については、中途採用の方のための専門研修が設けられているのも安心です。キャリアパスも多彩で、現場から採用やマネジメントの本部職、さらに保育事業へのジョブチェンジも可能。理念に共感いただいた上で、自分らしく輝ける方をお待ちしています。
設立2003年12月
本拠地東京都新宿区西新宿2-3-1 新宿モノリスビル5階
施設展開447 拠点 内訳 (入居介護事業319 在宅事業32 デイサービス6 保育事業53 学童事業27)
企業の特色株式会社ベネッセスタイルケアは、『進研ゼミ』や『こどもちゃれんじ』等、 教育・生活事業を全国に展開する株式会社ベネッセコーポレーションと同じベネッ セグループの会社です。「その方らしさに、深く寄りそう。」という事業理念のもと、高齢者介護サービス事業および、保育事業を展開しています。 介護事業も、20年という時を経て、介護のリーディングカンパニーとして大きく成長しました。有料老人ホームだけでなく、介護の相談室や介護食の宅配 サービス、海外事業など、超高齢社会を多角的に捉えて事業を創りだしています。

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