菅義偉(すがよしひで)自民新総裁、全世代型社会保障改革を踏襲 介護政策の方向性も維持へ

《 自民党・菅新総裁 14日 》
安倍晋三首相の後継が決まった。14日、菅義偉官房長官(71)が第26代の自民党総裁に選出された。16日に国会で首班指名を受け総理大臣に就任する。【Joint編集部】
菅新総裁は勝利後、これまでの"安倍路線"を踏襲していく意向を改めて表明した。
「コロナ禍の国難にあって政治の空白は許されない。この危機を乗り越えてひとりひとりの国民が安心した、安定した生活を送れるよう、安倍総理が進めてきた取り組みを継承し、進めていかなければならない」と強調。「国民から信頼される政府を作っていきたい。私の全てを傾注して日本のために、国民のために働くことを誓う」と述べた。 全世代型社会保障への転換にも引き続き取り組む方針。
安倍政権は介護について、現場の生産性向上や文書負担の軽減、予防・健康づくりの推進、エビデンスに基づくサービスの展開などに力を入れてきたが、こうした方向性も基本的に維持される見通しだ。
今後、人材確保がますます難しくなる中で急増するニーズに応える体制をどう整備するか、が最大の課題となる。
菅新総裁は14日、「私の目指す社会像は自助、共助、公助、そして絆。まずは自分でできることは自分でやってみる」と改めて語った。立憲民主党の枝野幸男代表はこれに対し、「自助や過度な自己責任を押し付ける社会を変える」と主張。この点では与野党の違いが明確に表れている。
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介護のみらいラボ編集部コメント
14日、持病の悪化で辞任する安倍首相の後任を実質決める自民党総裁選で、菅義偉(すがよしひで)元官房長官が新総裁に選ばれました。
秋田県の苺農家出身、高校卒業後上京して就職。その後大学に入りなおして設備会社入職、議員秘書から政治家にという経歴です。
介護を含む社会保障について、安倍路線を継承するとしつつ、「私の目指す社会像は自助、共助、公助、そして絆。まずは自分でできることは自分でやってみる」と述べました。