老健等の一部介護職は医療職と同じく最優先 コロナワクチン、17日から接種開始

《 菅首相:2月5日撮影 》
菅義偉首相は15日の衆院予算委員会で、「新型コロナウイルス感染症の早期収束に向け、17日にはワクチン接種を開始する」と明言した。【Joint編集部】
まずは医療従事者から。その後に高齢者へと拡大される予定。
介護医療院や老健などの施設で働く介護職の一部は、医療従事者と同様に優先接種の対象となる。高齢者の接種開始は4月の見通しで、このタイミングでも一部の介護職が接種を認められる。政府がスムーズに事を運んでいければ、ぎりぎりの綱渡りを続けている介護現場にとっても福音となりそうだ。
菅首相は予算委で、都道府県や市町村と緊密に連携してワクチン接種を進めていくと約束。「1日も早く安全で有効なワクチンをお届けできるよう、引き続き全力で取り組んでいく。必要な費用は国が全て負担する」と強調した。
このほか河野太郎担当相は、「確かに副反応をゼロにはできないが、ワクチンのベネフィットがリスクを上回る。そのことをきちっと説明していきたい。万が一、アナフィラキシーのような重篤な副反応が表れた場合にも、医師・看護師がしっかりと対応できる体制を作っている。そういう正確な情報発信をしていきたい」と語った。
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介護のみらいラボ編集部コメント
ファイザー社製の新型コロナワクチンが到着し、2月17日から接種が始まります。
介護職のうち、介護医療院や老健で働く介護職の一部は、コロナ治療に当たる医療職と同時の優先接種となります。
他の施設系の介護職も、多くの高齢者と接するため、別途高齢者と一緒のタイミングで優先接種となります。
他のワクチンなどと同じく、具合が悪くなるなど副反応が出ることは考えられるので、できれば接種日のスケジュールは余裕があるようにしておきたいですね。