【今日は何の日?】5月2日=三越日本橋本店の屋上にロープウェイが開通(1967年) / 雑学ネタ帳

三越日本橋本店
55年前の1967(昭和42)年。この日から5月7日までのゴールデンウィーク期間限定で東京・三越日本橋本店の屋上広場に「大宇宙空中ロープウェイ」なる乗り物が開通。招待された幼稚園児たちが初乗りを楽しみました。
搭乗は無料。「宇宙への子どもの夢をみたす」をキャッチフレーズとしており、ロープウェイのゴンドラは宇宙船をイメージした球体カプセル型。屋上の約20メートル上空を、往復約200メートルを6分間の「飛行時間」で行き来しました。6人乗りで中には必ず、ピンク色の飛行服を着用した案内女性が同乗。内部にはトランシーバーが設置されており、中の子どもたちと、下から見守る保護者の方が通話することも可能だったそうです。
当時の広告を眺めてみますと、この年の「三越お子さま天国」は快獣ブースカを中心とした「人気ばくはつ!怪獣大会」や、7階フロアでは鉄腕アトムやジャングル大帝、悟空の大冒険を中心とした「虫プロ漫画による 楽しい動画の世界展」が開催されています。この時代はまだ「アニメ」という名称が一般的ではありませんでした。
アミューズメントパークが少なかったこの時代、景観の良いデパート屋上が遊園地の役割を兼ねていることがほとんどでした。どのデパートも趣向を凝らしては、子どもや若者向けのイベントを開催し、集客に躍起となっていたのです。
現在では、遊園地として機能するデパート屋上もほとんど見かけなくなりましたが、これは72(昭和47)年に大阪・千日デパート、翌73(昭和48)年に熊本・大洋デパートで、ともに死者100人を超える火災が発生したことが大きな原因となっています。
この大火災を教訓に消防法が改正され、「建造物屋上の半分を避難区域として確保すること」が義務付けられ、このロープウェイのような大型遊具の設置が困難になったのでした。
参照:昭和42年5月2日付の読売新聞夕刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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