【今日は何の日?】5月13日=『トムとジェリー』の国内テレビ放送がスタート (1964年) / 雑学ネタ帳

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58年前の1964(昭和39)年。もはや内容は説明不明でしょう。ネコとネズミが延々と追っかけっこをする王道の米国産ドタバタアニメ『トムとジェリー』がこの日の水曜夜7時30分からTBS系にて放送スタートしました。スタート時はモノクロ放送。初回の放送は「白ネズミは人気者」「くたびれもうけの魚つり」他というラインナップでした。
MGM映画の冒頭でおなじみ、猛々しく吠えるライオンの映像の後、ライオンがネコのトムへと入れ替わるオープニングとともに本編がスタート。これは『トムとジェリー』がテレビ放送用の作品ではなく、MGMの映画館で予告編やニュース映画などと同様に幕間の短編映画として上映されていた名残りです。なので必ずしも子ども向け作品ではなかったのです。
これらの作品は1939(昭和14)年から製作、上映。この放送によって、日本でもおなじみとなった数々の作品が、米国では戦前期に上映されていたことを考えると、あらためて当時のエンターテインメント格差を感じてしまいますね。
日本語版でトムの声を吹き替えていたのは、『いなかっぺ大将』の敵役・関西弁の西一(にし・はじめ)や、数々の仮面ライダー怪人、くまのプーさんの声でおなじみの八代駿さん、ジェリー役は一休さんやキテレツ君でおなじみの藤田淑子さん、ナレーターは浅草芸人としておなじみ、谷幹一さんが演じていました。
毎回、番組ラストでかかる「♪トムとジェリー、仲良くケンカしな」の日本語版主題歌を歌っていた梅木マリさんは当時まだ中学生。のちに「松平マリ子」の名前で歌手活動をされていました。
裏番組に『底抜け脱線ゲーム』(日本テレビ)など強敵が控えつつも子どもたちを中心に大人気。その後も各局で把握しきれないほどの再放送が繰り返され、現在も世界各国で高い人気を誇っています。
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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