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【今日は何の日?】5月26日=昭和を代表する怪優・左卜全が死去(1971年) / 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
51年前の1971(昭和46)年。主に風変わりでトボけた老人役で、さまざまな映画やテレビドラマに出演していた俳優・左卜全(ひだり・ぼくぜん)さんが都内世田谷区内の自宅にて老衰のため死去しました。享年77。
大正末期から俳優として活動していた左さんは、35(昭和10)年にムーランルージュ新宿座に移籍後、「左卜全」の芸名で活動開始。戦後間もない時期には、すでにトボけた老け役として唯一無二の個性を発揮しています。黒澤明監督の『生きる』(52年)、『七人の侍』(54年)や、加山雄三さん主演の若大将シリーズなど、映画会社やジャンルの枠に関わらず数々の作品に出演。
子ども向けの実写ドラマ『忍者ハットリくん』(66年・NETテレビ)ではハットリくんのお師匠である木曽仲経脳屁斎斎(きそのなかのりのうへのさいさい)を演じ、東京12チャンネル黎明期の人気ドラマ『ハレンチ学園』(70年)では用務員さん役だけでなく、毎回オープニングで「ハレンチ学園、この漫画は面白いよ~ワッハハハ」と豪快なナレーションをあてつつ、異様な存在感を放っていました。
そんな左さんは76歳の時に突如として、女子児童5人とユニットを組んだ「左卜全とひまわりキティーズ」として歌手デビュー。ゲバとストと事故と、当時の世相や社会問題を取り入れつつ「♪ズビズバ~」「♪やめてけ~れゲハゲバ」と音程も歌唱も自由にズレまくる『老人と子供のポルカ』がレコード40万枚を売る、まさかの大ヒットとなります。76歳の歌手デビューは「史上最高齢の新人歌手」としても話題となりました。
劇団ひまわりの子役で構成された「ひまわりキティーズ」の5人のメンバーには、のちに夫婦ユニット「Le Couple(ル・クプル)」で人気となる藤田恵美さん(当時6歳)もいました。左さんの葬儀には、ひまわりキティーズのメンバーも駆けつけ、「老人と子供のポルカ」を合唱して葬送したそうです。
参照:昭和46年5月26日付の読売新聞夕刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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