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【今日は何の日?】5月27日=渋谷に省エネ率50%を目指すV字型ビルがお目見え(1980年) / 雑学ネタ帳

正面に切り込みが入っていたシオノギ渋谷ビル
42年前の1980(昭和55)年。東京・渋谷駅前の東急文化会館(現・ヒカリエ)の裏手に、空から見るとV字型となった一風変わったビルが誕生。この日に完工式が行われました。
この地上13階、地下2階、床面積1,570平方㍍のシオノギ渋谷ビルは、太陽光から受ける熱量を最小限に抑えるために、ビル正面に奥深い切り込みが入れられ、空から見るとV字型に見える大変珍しい構造でした。
これは前年(79年)の第2次オイルショックに起因する「省エネブーム」が影響しています。当時、大平正芳首相が着用して推進していた半袖スーツ「省エネルック」を思い出しますね。竹中工務店が施行したこのビルは、省エネ率50%を目指して設計された画期的な「省エネビル」だったのです。
まず最大の特徴である切り込みを入れることによって、太陽光から受ける熱量を抑えます。窓を小型化することにより、外壁全体における窓面積を15%まで小型化(通常のビルは30~50%)。その代わりに切り込み部分は全面ガラス張りとなっており、ここで室内への採光を穴埋めします。また外壁も断熱材がふんだんに使用され、夏場も冬場も外気に影響されづらい設計となっていました。
現在、シオノギ渋谷ビルは「渋谷二丁目17番地市街地再課発事業」のため、隣接していた渋谷アイビスビル、渋谷東宝ビル、太陽生命渋谷ビルともども2019年から解体工事が進行中。これら4棟のビル跡地には2024年5月にも高さ120㍍、地上23階、地下4階の複合施設が誕生する予定です。
参照:昭和55年5月27日の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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