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【今日は何の日?】6月26日=話題の「紅茶キノコ」が国会でも取り上げられる (1975年) / 雑学ネタ帳

紅茶キノコ
47年前の1975(昭和50)年。この頃、主婦層を中心にブームを起こしていた健康飲料(?)「紅茶キノコ」が、その効能の是非について国会でも取り上げられるに至りました。
最近も、この時代を舞台としているNHK朝ドラ『ちむどんどん』にて、類似商品が登場しておりましたが、紅茶キノコとは紅茶や緑茶の中にクラゲ状に育った乳白色のキノコが浮いている、ある種の発酵飲料です。
この日の午後、衆院社会労働委員会にて紅茶キノコの実物を手にした大橋敏雄氏(公明党)がこの問題を取り上げ、厚生省(現・厚生労働省)を相手に「国民に安心させる対策を!」と迫ったのです。
大橋氏が「ガンに効くという宣伝もあれば、危険性があるという学者の声もある。これだけブームになったときだけに、国民は不安にさらされている。厚生省として責任のあるコメントをすべきだ」と熱弁をふるう最中にも、委員側の席からは「オレも飲んでいるが、やめなければならないのか?」「本当にガンに効くのか?」なんて野次が飛ばされていたとか......。
実は前日(6月25日)に紅茶キノコに対する実態調査に乗り出すことを決めたばかりの厚生省では、まだ紅茶キノコの詳細を把握しきれてはおらず「ある種の酵母を増殖させたもの」「液体は主として酢酸だが...」(石丸環境衛生局長)とぼんやりと回答するばかり。
初めて国会で取り上げられた「紅茶キノコ」でしたが、終始あやふやな「こんにゃく問答」にて終了。健康食品や健康飲料への注目度の高さは、いつの時代も変わらないようで――。
参照 : 昭和50年6月27日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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