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【今日は何の日?】8月4日=ナショナル劇場『水戸黄門』が放送スタート(1969年) / 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
53年前の1969(昭和44)年。勧善懲悪で老若男女にわかりやすい時代劇として親しまれてきた『水戸黄門』(TBS系)が放送開始。月曜夜8時から、松下電器の一社提供『ナショナル劇場(※2008年からパナソニックドラマシアター)』枠での放送でした。
番組開始時、初代の黄門さまを演じたのは俳優座の東野英治郎さん。それまで映画やドラマで悪役を演じることが多かった東野さんは、62歳にして演じることになった水戸黄門役が初主演ドラマだったそうです。助さんは役は杉良太郎さん、格さん役は横内正さん、元義賊で伊賀忍者という設定の「風車の弥七」は中谷一郎さんで、そんな弥七を「親分」と呼んで慕う、うっかり八兵衛(高橋元太郎さん)は第2部からの登場なので、この時はまだ出演していません。
水戸黄門といえば、ラストの印籠シーンこそがカタルシスですが、初期シリーズでは必ずしも印籠で解決というわけではありませんでした。このTVシリーズ以前にも水戸黄門は何度となく映画やドラマ化されてきましたが、昭和30年代に東映で映画化された、主に月形龍之介さん主演の『水戸黄門漫遊記シリーズ』などは、水戸黄門一行が人喰い狒々や怪猫、怪奇八尺坊主や怪力類人猿と戦うなど、まるで怪獣映画のようなノリで人気を博すなど、実にバラエティに富んでいたのです。
番組開始前、京都の東映撮影所で撮影が急ピッチで進められる中、東野さんは「助さん格さんのつながりにしても、2人に大いに主張させ、図式的な主従関係におわらせたくないんだ」「横内(正)は俳優座の人間、杉(良太郎)は『文吾捕物絵図(67年・NHK)』でしごいたタレント。先輩のボクとじゃ、やりにくいというのじゃ困るんですよね」などと、それまでにない水戸黄門像の構築に向けて意欲を示していました。
東野さんが礎を築いたドラマ版の水戸黄門シリーズは以降も西村晃さん、佐野浅夫さん、石坂浩二さん、里見浩太朗さんと代を重ね、2008年まで約40年間も続く長寿シリーズとなりました。他にも映画『男はつらいよ』、TVアニメ『サザエさん』、漫画『ドラえもん』など、この1969年にスタートしたコンテンツは長寿になるという不思議な法則がありました。
参照 : 昭和44年7月26日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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