Produce by マイナビ介護職 マイナビ介護職

介護の未来ラボ -根を張って未来へ伸びる-

ニュース 今日は何の日?雑学 2022/08/15

#SE#キャッシュディスペンサー#今日は何の日?#昭和49年(1974年)の出来事#朝丘雪路#津川雅彦#第一勧銀#誘拐事件#電算技師

【今日は何の日?】8月15日=津川雅彦、朝丘雪路夫妻の愛児が誘拐される(1974年) / 雑学ネタ帳

20220815_00.jpg

 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

48年前の1974(昭和49)年。俳優の津川雅彦さん朝丘雪路さん夫妻の長女(生後5か月)が東京・世田谷区内の自宅から誘拐されるという事件が起きました。

8月15日の深夜未明に長女が連れ去れた後、犯人から津川さん宅に脅迫電話があったのは早朝4時1分のこと。要求された身代金は500万円でした。犯人は現金の受け渡しを、当時、普及しつつあった第一勧銀(現・みずほ銀行)の現金支払い機(キャッシュディスペンサー=以下CD)を利用した振り込みにすることを要求。架空の名前で作られた口座が指定されました。

津川さんは8月15日正午に50万円、午後3時30分に100万円を指定された口座へと振り込みます。

当時、同銀行のCDが設置されていたのは、都内でもわずかに150か所。しかし当時のCDは、誰がどこでいくら引き出したのか?を本部で把握することができないシステムだったのです。警視庁では、その全CDに捜査員を張り込ませる処置を取ろうとしましたが、その前に現金が引き出されてしまった場合、犯人逮捕が困難になってしまいます。

不幸中の幸いで、犯人から指定された振り込み期日は「8月16日の昼頃まで」とのこと。警視庁から全面協力要請を受けた第一勧銀の中央事務センターでは、オンライン業務が終了する午後5時から、犯人がCDでお金を引き落とした瞬間に、本部で把握できるシステムを、わずか数時間の突貫作業で作り上げ、翌朝のオンライン業務スタート前にコンピュータヘと組み込んだのです。

8月16日の午後12時17分。犯人は東京駅丸の内南口のCDで29万円(※30万円以上の引き落としは印鑑が必要)を引き落としたところ、同銀行の中央事務センターが場所を特定。ただちに特捜本部の丸の内署に急報し、現金を持って立ち去ろうとした犯人が職務質問を受け、そのまま築地署へと連行。事件は解決に至ったのでした。犯人自宅にいた津川夫妻の長女も無事に保護され、21時過ぎには両親の元へと返されました。

有名人の子どもを狙った誘拐事件。当時、普及し始めたCDを使った犯罪というだけでなく、現在では普通に認識されているSE(システムエンジニア)なる職種が、一気に世間に認知される契機ともなった事件でした。もっとも当時はSEなんて言葉は使われておらず、「電算技師」という呼び名でしたが...。

警視庁の要請により、ニュースや新聞で事件が報じられたのは、人命尊重の立場から事件が無事解決された後のことでした。
 
 参照 : 昭和49年8月17日付の読売新聞朝刊

  文 / 高木圭介

 

スピード転職情報収集だけでもOK

マイナビ介護職は、あなたの転職をしっかりサポート!介護職専任のキャリアアドバイザーがカウンセリングを行います。

はじめての転職で何から進めるべきかわからない、求人だけ見てみたい、そもそも転職活動をするか迷っている場合でも、キャリアアドバイザーがアドバイスいたします。

完全無料:アドバイザーに相談する

最新コラムなどをいち早くお届け!
公式LINEを友だちに追加する

お役立ち情報を配信中!
X(旧Twitter)公式アカウントをフォローする

介護職向けニュースを日々配信中!
公式Facebookをチェックする

SNSシェア

高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

高木圭介の執筆・監修記事