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【今日は何の日?】10月7日=アニメ『妖怪人間ベム』が放送スタート(1968年) / 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
54年前の1968(昭和43)年。21世紀に入っても再放送が繰り返され、新作のアニメ、実写ドラマや映画が作られるなど、高い知名度を誇る人気アニメ『妖怪人間ベム』(フジテレビ)の放送がスタートしました。
この時期の子ども番組は、ウルトラマンなどの怪獣ブームが一段落し、ゲゲゲの鬼太郎、河童の三平 妖怪大作戦、怪物くん、怪奇大作戦、バンパイヤなど、アニメ、実写、ギャグ作品にまで怪奇&妖怪モノがブームとなっていました。
そんな中でスタートした~ベムは、妖怪なのかお化けなのか?などという、その存在について具体的な説明はないまま番組が始まり、そして終わった異色の作品です。制作は第一動画で、その日本人スタッフが韓国へと派遣され、現地の東洋放送の韓国人スタッフを指導しつつ作画され、それが日本へと逆輸入されるという制作体制だったそうです。あの無国籍な絵柄は他の国産アニメでも、なかなか見ることができません。
物語は子どもたちにもわかりやすい勧善懲悪の体裁となっているのですが、謎の設定に、無国籍な風景、BGMはフリージャズ風味と、さまざまな要素が組み合わさり唯一無二の不気味さが漂う作品となったのです。
事実上の主人公は毎回、旅先でトラブルに巻き込まれてしまう少年のベロ。主人公であるはずのベムが、ほぼ活躍しないまま終わってしまう回も珍しくはありません。そして醜い風貌から人間たちに差別的な扱いをされて、街を去っていくバッドエンドも恒例でした。
半年にわたる放送後も、朝や夕方に再放送が繰り返され、幅広い世代に知られる作品となったのです。ベムの声は次元大介役などでおなじみ、今年7月30日に亡くなられた小林清志さん、少々怒りっぽく、鞭で相手をやっつけるベラは森ひろ子さん、少年のベロは鉄腕アトムでおなじみの清水マリさんが演じています。
毎回、冒頭ナレーションで「それは、いつ生まれたのか誰も知らない。暗い音のない世界で、1つの細胞が分かれて増えていき、3つの生き物が生まれた~」と謎の世界観を伝えていたのは、TOKYO FM(当時はFM東京)の看板番組であり続ける『JET STREAM』でおなじみの城達也さんの声でした。
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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