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【今日は何の日?】7月9日=利口すぎる九官鳥が東京・成城署に届けられる(1973年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
ちょうど半世紀前の1973(昭和48)年。この日の夜、東京・世田谷区の成城警察署に区内に住む東京農業大学の学生(18)が「こんなものを捕まえました」と、伝書バトよりもやや小さめの九官鳥を届けました。
農大生の話によると、友人2人が区内大蔵の路上を歩いていた時、街路樹のこずえから「コンチニハ」と呼び止められたとか。友人の話を聞いた農大生はすぐに下宿先の大家さんから捕虫網を借り、近くの藪へと追い込んでは、声の主である九官鳥を捕獲したのだそうです。
遺失物として届けられた九官鳥は当初、同署2階の会計係室にて遺失物担当の係長さんが管理することに。利口すぎる九官鳥はその日のうちに「カカリチョー(係長)」を覚えてしまいました。
「これは拾い物!」と、同署では九官鳥を署のマスコット的存在にしようと、1階カウンターへと配置転換。ところが夕方の点呼風景を見ているうちに「キオツケ(気を付け)!」をマスター。続いて「デカサン(刑事さん)」なんて喋り出すようになります。
ここまではご愛敬でしたが、当直員が夜勤のついでに悪知恵を働かせて、さまざまな警察用語を吹き込んだ模様で、やがては「ホシ(犯人)」「ハヤクツカマエロ(早く捕まえろ)!」なんて連呼するように。それも一般の人々が署内に出入りするのを見計らって、かん高い金属音のように喋り出すので仕事になりません。
さすがに困り果てていたところ、届け主の農大生から渡りに船のタイミングで「動物が大好きなので、飼い主がいなければ、ぜひ私に」と連絡が入りました。成城署では「一時的に管理を委託する」という特例をもって、利口すぎる九官鳥を農大生に保護払い下げすることにしたそうです。
参照 : 昭和48年7月19日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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