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【今日は何の日?】8月9日=八丈小島にヘリコプターでDDT散布(1956年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
67年前の1956(昭和31)年。蚊の大量発生により、刺されてフィラリア症になる住民が続出していた東京・八丈小島(※現在は無人島)に、朝9時から3回にわたってヘリコプターでDDT粉がまかれました。
八丈小島は古来より独特な奇病、伝染病に感染する人が多く、それは蚊を媒介としたものと推測されていました。同島には水道施設がなく、真水は貴重品とあり、各家庭に雨水を確保するためのコンクリート製の水がめがあり、それがボウフラの温床となっていたのです。また同島独特の溶岩の岩場にできた穴にも常時、水が溜まっており、それもボウフラ大量発生の原因となっていたのです。
空中のヘリコプターより、白い尾を引きDDTが流れ出ると、地上では大歓声。見る見るうちに3.07平方メートルの全島が真っ白になりました。
150人余の島民の中には、初めてヘリコプターを見る人も多く、「この粉が悪い虫を退治してくれるとは......」と、空を飛ぶヘリを拝みだす老人の姿も見られたそうです。
指導にあたった東大伝染病研究所の佐々学博士の話によると「蚊の巣であった部落の周辺や海岸では、ものの見事にせん滅した。それにアカダニも死んでいる」と、DDT散布の成果は上々だったようです。
参照 : 昭和31年8月10日付の朝日新聞
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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