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【今日は何の日?】8月30日=横綱・大鵬の母が山中で行方不明に(1969年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
54年前の1969(昭和44)年。午後5時ごろ、北海道上川郡の弟子屈(てしかが)警察署に、同町内に住む納谷幸司さん(37歳)から「母親(69歳)が今朝、自宅裏の林にシャクナゲを摘みに出かけたまま帰ってこない」と連絡がありました。
納谷さんは大相撲横綱の大鵬幸喜さん(当時29歳)の長兄。そして朝9時ごろに生け花用のシャクナゲを摘みに1人で山へと入り、行方不明になった納谷キヨさんは、大鵬さんの母でした。
キヨさんは軽装のうえ、昼食も持っていませんでした。届け出を受けた弟子屈署では、ただちに20人の署員と消防団員、地元民ら50人で付近一帯を捜し回りましたが、キヨさんの姿は発見できません。
納谷家から屈斜路湖へと通じる林の奥の原始林にはこの時期、クマの目撃情報が相次いでおり、キヨさんが入ったと思われる林の周辺からも多数、クマの足跡が発見されていたため、キヨさんがクマに襲われた可能性も大。その安否が気遣われる中、夜10時30分に捜査はいったん打ち切られました。
都内にいた大鵬さんは、夜8時30分ごろに長兄からの電話で事と次第を知りましたが、詰めかけた報道陣の前に顔を出すことはなく、2階の居間にて横になり、ずっと目を閉じていたそうです。
ところが翌朝、裏山の入口から約4kmほど離れた場所でキヨさんは無事に発見されます。道に迷ってしまったことを自覚したキヨさんは、クマ避けと体温を維持するために、大木の下で火を起こし、焚き火をしながら、世が明けるのをじっと待っていたそうです。
その体力と落ち着き払った行動。「さすがは大横綱の母」と言うしかありませんね。
参照 : 昭和44年8月31日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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