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【今日は何の日?】11月4日=国産初の宇宙人ヒーロー「遊星王子」が放送スタート(1958年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
65年前の1958(昭和33)年。日本テレビで国産初となる宇宙からやってきたヒーロー「遊星王子」の放送がスタートしました。毎週火曜夜7時30分からの放送でした。
この年2月からKRテレビ(現・TBS)で国産初のヒーロー番組「月光仮面」が放送開始し大人気になっていました。これに続けとばかりに日本テレビでも東芝の一社提供にて和製スーパーマンの放送に踏み切った形です。
黎明期のヒーロー番組としてライバル視されがちですが、月光仮面と同じく宣弘社プロダクションの製作のため、出演俳優やスタッフもかなり月光仮面とかぶっています。月光仮面は「月よりの使者」を名乗っていましたが、遊星王子は本当に宇宙の遊星からやってきたという設定。のちのウルトラマンなどに続く、国産初の「宇宙からやってきたヒーロー」となりました。
遊星王子は約200年前(江戸時代中期)、地球を宇宙連邦へと加える任務のために、空飛ぶ円盤(※当時まだUFOという言葉は一般的でありませんでした)に乗って地球へとやってきましたが、慣れない地球で円盤の操縦を誤り、木曽山中にて山の中腹に激突。円盤ごと山の中腹にうずもれてしまい、そのまま200年間も眠り続けていました。ところが昭和時代中期になってダム工事により、山が切り崩されたことにより深い眠りから覚め、地球の平和のために活躍するというお話。
普段は東京・有楽町や銀座付近で靴磨きのワクさんとして生活し、いざ事件が起きると遊星王子となって悪漢や宇宙人、怪ロボットなどと勇猛果敢に徒手空拳にて対決していました。
そんな遊星王子とワクさんを演じていたのは、当時30歳だった村上不二夫さん(当時の芸名は三村俊夫)。のちの「アフタヌーンショー」(NETテレビ)のレポーターや「お昼の独占!女の60分」(テレビ朝日)の司会などのイメージが強い村上さんですが、若き日は国産初の宇宙人ヒーローだったのです。
また主題歌はじめ劇伴音楽を担当したのは、国民的音楽家・服部良一さんの長男である服部克久さん(当時22歳)。当時、フランス留学から帰国したばかりの服部さんにとって、この作品が劇伴デビュー作となっています。
原作、脚本の伊上勝さん(当時27歳)は、のちに数々のTVヒーローや「水戸黄門」などの脚本でその名を知られた存在となりますが、この作品こそがデビュー作。このように「遊星王子」は数々の若き才能が集結したヒーロー番組でした。
2021(令和3)年には、"バカ映画の巨匠"河崎実監督の手により、令和の世にコメディタッチの映画として、まさかまさかでリメイクされたことも大きな話題となりました。
参照 : 昭和33年11月4日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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