#ミイラ#下伊那郡#今日は何の日?#入定#即身仏#新潟大学#日本ミイラ研究グループ#昭和46年(1971年)の出来事#江戸時代#端光院#行人様#長野県#阿南町
【今日は何の日?】11月12日=長野県唯一のミイラが入定から284年後に初公開(1971年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
52年前の1971(昭和46)年。長野県の端光院(下伊那郡阿南町新野)にある、県内唯一となる即身仏(ミイラ)の補修が完成。この日、入定(にゅうじょう=死して即身仏となること)から284年ぶりに公開されました。
このミイラは心宗行順大行者、通称「行人様」と呼ばれています。生前の俗名は久保田彦左衛門といい、26歳の時に火事で妻子を失い、世の無常から17年間も全国各地を放浪行脚しては修行し、47~8歳の頃に生きながらにして仏になることを決意。
この端光院の裏山にこもり、木箱に入り、断食をしながら経を唱え、貞永4(1687)年に入定したと伝わります。江戸では生類憐みの令が発せられた時代です。
代々伝えられる言い伝えや信仰問題などにより、ミイラは長らく秘密のベールに包まれていましたが、この年9月19日の例祭にて、新潟大学の小片保教授らの日本ミイラ研究グループが、ミイラの保存状態を危惧して「このままなら数年でダメになる」と説得したことから、地元民もやっとミイラの補修保存に賛成しました。
補修作業は10月26日より同教授らによって進められ、17日間かけて完成。高さ90cm、80cm、奥行き75cmの特製ガラスケースに納められ、行人様の入定より284年後に初めて一般公開されることとなりました。
参照 : 昭和46年11月13日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
SNSシェア
介護のみらいラボ編集部コメント
高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。