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【今日は何の日?】1月11日=京成バスで高校生が災難~暴力車掌と怠慢警官(1970年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
54年前の1970(昭和45)年。千葉市内でバスに乗っていた高校生(当時17歳)が「小銭を用意してなかった」という理由で、バスの車掌から殴る蹴るの暴行を受けるという事件がありました。
被害に遭ったのは千葉市内の私立聖書学園高校(現・千葉英和高校=八千代市)の2年生男子。この日は日曜日。同校で行われる日曜礼拝に出席するため朝9時ごろに京成千葉駅発、四街道行きの京成バスに乗り、千葉市若松町(現・若葉区若松町)の自衛隊前停留所で下車しました。
高校生は普段、電車で通学していましたが、この日は定期券を忘れてしまったため、京成バスにて通学していたそうです。
下車する際、1,000円札を出して支払おうとしたところ、車掌(20歳)から「つり銭がない。大きな札で払う時は、すみませんぐらい言え。聖書学園高校の生徒は生意気だ」と言われました。高校生は「小銭がないことと学校の問題は関係ないだろう」と言い返し、つり銭を受け取り、バスから降りて歩き出すと、車掌もバスから降りてきて後頭部を殴りつけられたのでした。
車掌はさらに追いかけ、「あやまれ!」と無抵抗な高校生の下腹部を蹴り上げ、殴る蹴るの暴行。その間、車内に残されたバスの乗客10数人は、ただ見守るだけだったそうな...。
右のコメカミから血を流した高校生は、近くの千葉中央署若松駐在所に駆け込み、巡査部長に被害を届け出てから登校。帰宅後に医師の診断を受けたところ、耳と右ヒザに全治3日間のケガを負っていました。
ところが今度は、届け出を受けた巡査部長が「ケガの程度は大したことない」と勝手に判断して本署への連絡を怠り、代わりに京成バス本社に「被害者の家にあやまりに行ったほうがいい」と電話連絡。驚いた京成バス本社では、午後になって慌てて指導係が問題の暴力車掌を同道したうえで高校生の自宅へと謝罪に出向いたそうです。
車掌は「客に手を振り上げたことは何といっても間違いで、弁解の余地がない。高校生たちの言葉遣いに、つい腹が立って暴力をふるってしまった。あの時は、私自身も興奮していたことは確かで、人を殴ったのは生まれて初めてだ。深く反省している」と反省していたとか......。
参照 : 昭和45年1月13日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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