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【今日は何の日?】5月14日=上野ABABが「母の日」に粋なサービス(1972年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
52年前の1972(昭和47)年。第2日曜日のこの日は「母の日」。2年前(70年)にオープンした東京・上野のファッション系デパート「ABAB(アブアブ)」では「カーネーションのかわりに、電話であなたの声をお母さんに」と、故郷を離れて東京で働く若者たちに向けて「もしもしお母さんサービス」を実施しました。
ケータイ、スマホ、SNSなど夢のまた夢。まだまだ自宅に固定電話を持つ若者は希少で、値段的にも長距離電話利用の敷居が高かった時代ならではのサービスです。
ABAB店頭前に設置されたステージ上に7台の電話機を用意。希望者に故郷の母親と「3分間の通話」をプレゼントするという趣向です。翌日(5月15日)の沖縄返還を控え、沖縄県内はギリギリ"外国"というタイミングだったため、7台のうち3台を「沖縄専用回線」とし、午後1時から午後4時までの3時間に、約50人を受けつけました。
希望者の大半は若い娘さん。久しぶりに母親の懐かしい声を聞き「お母さん、私よ...」と言ったまま泣き出してしまう人や、3分間の持ち時間を示す砂時計を横目にしつつ、ついつい4分、5分と延長してしまう長電話組も多かったそうです。
そんな粋なサービスを実施した上野ABABは、建物の老朽化のため、2024年6月30日をもって閉店。54年の歴史に幕を下ろします。
参照 : 昭和47年5月15日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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