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【今日は何の日?】7月11日=害虫退治にヘリコプターで薬剤散布・保谷(1961年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
63年前の1961(昭和36)年。暑さが上昇するとともに本格的な伝染病シーズンが到来。東京・北多摩郡保谷町(現・西東京市)ではヘリコプター2機を投入して、空から薬剤散布を行い、蚊とハエ、ゴキブリの一掃に乗り出しました。
まるで終戦直後を思わせる豪快な手法ですが、これには理由があります。この年、保谷町ではまだ集団的な伝染病は発生していませんでしたが、近隣の三鷹市では小児マヒや集団赤痢が相次いでいたこともあって危機感を募らせ、これら伝染病を媒介する害虫を徹底的に駆除する作戦だったのです。
当初は早朝4時から8時にかけてヘリコプターを飛ばす予定でしたが、濃霧のために断念。朝7時30分から11時30分にかけて、4時間にわたって全町の8.7平方kmに、くまなくBHC(ベンゼンヘキサクロリド)を散布したのでした。
空からの薬剤散布にかかった費用は、ヘリコプターのチャーター代が30万円、BHCが5トン分で30万円と、計60万円也の費用。それでも立体的な散布方法と、速効性のあるBHCの使用により、大きな効果が期待されたのでした。
なお、DDTやBHCなど有機塩素系の殺虫剤は、残留性や魚毒性などの問題で69(昭和44)年から71(昭和46)年にかけて生産が中止されています。
参照 : 昭和36年7月11日付の読売新聞夕刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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