#アンドロメダステーション#ネタバレ#ミステリートレイン#上野駅#今日は何の日?#国鉄#昭和54年(1979年)の出来事#松本零士#栃木県#森田トンネル#烏山町#烏山駅#行き先当てクイズ#那須烏山市#那須郡#銀河鉄道999#銀河鉄道999号
【今日は何の日?】7月22日=銀河鉄道999号が運行~アンドロメダ終着駅は栃木県だった(1979)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
45年前の1979(昭和54)年。漫画にTVアニメ、そして8月に劇場映画の公開を控えて大ブームとなっていた『銀河鉄道999』(松本零士作)に便乗する形で、国鉄(現・JR東日本)が行き先不明のミステリートレイン・銀河鉄道999号を企画。7月22日と23日に運行させました。
7月1日に発売された切符は即完売。漫画ではSL(型の最新鋭機関車)に牽引されていた999号ですが、予算の都合もあり電気機関車に牽引される9両編成列車で、午前7月36分に上野駅を出発。ホームには乗客1,200人のほか、カメラやテープレコーダーを持った子どもら約2,000人が押し寄せ、午後4時15分からアンドロメダ終着駅へと到着する999号を、フジテレビが『独占中継!謎のアンドロメダへ』と生放送するほどのフィーバーぶりでした。
車内は報道陣も含めて乗車率170%の大混雑ぶり。その中を「一日専務車掌」となった原作者の松本零士さんが"検札"して回るなどファンサービスに務めました。
機関車は宇都宮駅にて電気からディーゼル型にバトンタッチし、宝積寺駅から非電化区間の烏山線へと入ります。途中、小塙駅~滝駅の間にある森田トンネル(長さ388m)にて車内の電気を消灯し、宇宙空間ムードを演出。そして999号は駅名がすべて「アンドロメダステーション」と書き換えられた終着駅・烏山駅(栃木県那須郡烏山町=現・那須烏山市)へと到着したのでした。
現地では町立体育館にて8月に公開される東映映画『銀河鉄道999』の試写会を実施。乗客は烏山駅からパトカーに先導されたバス9台で体育館へと向かいましたが、真夏の体育館とあって、館内は蒸し風呂のような暑さとなり、映画の途中で気分が悪くなる人が続出。さらには映写機の故障で、ラスト10分の音声が消えるというアクシデントも発生したそうです。すったもんだで試写会が終わると、午後6時6分、999号は再び上野駅を目指して出発しました。
驚くべきことに7月1日の切符発売日に募集された「行き先当てクイズ」の初日分は、816人の応募中、152人(18.6%)が烏山駅と回答し、見事に答えを的中。今も昔もおそるべきは鉄道マニアの推理力です。
さらに驚くべきことに、999号は翌23日にも同じコースで運行。当日のテレビ中継や翌朝の新聞でさんざん「アンドロメダ=烏山駅」と報道された後、果たしてミステリートレインの意味はあったのでしょうか? やたらと「ネタバレ」に厳しい現在では考えられないことですね。
参照 : 昭和54年7月23日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
SNSシェア
介護のみらいラボ編集部コメント
高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。