Produce by マイナビ介護職 マイナビ介護職

介護の未来ラボ -根を張って未来へ伸びる-

ニュース 今日は何の日?雑学 2024/07/25

#600ボルト#スリ#トンネル#丸ノ内線#今日は何の日?#営団地下鉄#新大塚駅#東京メトロ#東京都#池袋駅#第三軌条#西武百貨店#豊島区#高圧電流

【今日は何の日?】7月25日=地下鉄丸ノ内線トンネルで危険な大捕物・池袋(1972年)/ 雑学ネタ帳

07月25日(池袋駅).jpg

 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

52年前の1972(昭和47)年。とても蒸し暑かったこの日の午後4時ごろ。東京・池袋でスリ未遂の男営団地下鉄(現・東京メトロ)丸ノ内線のトンネル内に逃げ込んでしまい、地下鉄は一時、全線でストップ。警官、駅員ら20数人が600ボルトもの高圧電流が流れるトンネル内で犯人を追い詰めるという危険極まりない大捕物がありました。

事件が起きたのは西武百貨店(豊島区南池袋1丁目)地下1階の食品売り場でした。買い物中の中年女性が買物袋から財布を抜き取ろうとする若い男に気がつき「ドロボウ!」と大声をあげました。

同売場の店員男性(25歳)が追いかけたところ、男は丸ノ内線の作業員通用口を通り抜け、線路づたいにお隣の新大塚駅方面へと逃走。店員男性が駅員に連絡し、駅員が警視庁池袋署に110番通報。駆けつけた池袋署員と駅員の8人が線路へと降り、新大塚駅側から降りた駅員3人とはさみうちにする作戦をとりましたが、男は一向に見つからず...。

その間、丸ノ内線は池袋~茗荷谷駅間で電車を止め、午後4時17分からは全線でストップ。5分後に茗荷谷~荻窪駅間折り返し運転を始め、午後4時34分からは全線での運転を最徐行のノロノロ運転で再開しました。

午後4時47分ごろ、荻窪発池袋駅行電車の車掌(24歳)が、池袋駅の手前850m地点で上下線の間に建つ柱のカゲに人影があるのに気がつき、池袋駅へと連絡。駅に待機していた池袋署の巡査部長(26歳)と池袋駅の助役(46歳)の2人が現場に駆けつけ、男を窃盗未遂軽犯罪法違反(入ることを禁じられた場所に正当な理由なく侵入)の現行犯で逮捕しました。

男は練馬区西大泉在住の21歳無職。「同居していた女性に逃げられ、家賃が払えないのでスリをしようとした。追いかけられて逃げ回っているうちに線路に出てしまった。途中で通気口から逃げようとしたが失敗した」と自供しました。

単なる捕物劇とは違い、この事件が大変危険だったのは舞台が丸ノ内線のトンネルだったことです。営団地下鉄の中でも老舗にあたる銀座線丸ノ内線では電流を他の路線のようにパンタグラフではなく、トンネル両端にある「第三軌条」という600ボルトもの高圧電流が流れる線から取り入れる形式となっています。仮に人間が触れでもしたら、即、感電死してしまいます。

男がソレを知っていたかどうか?は謎ですが、営団地下鉄の職員も警察官もそれを知ったうえでの危険極まりないトンネル内での逮捕劇でした。

なお、男がデパートから逃げ込んだ通用口から線路へとつながる階段は、64(昭和39)年まで乗降客用の階段として使用されていたものでした。その後に新しいホームが完成したため、地下鉄作業員用の通用路として使用されていたモノだそうです。

                    文 / 高木圭介

 

       


 

 

スピード転職情報収集だけでもOK

マイナビ介護職は、あなたの転職をしっかりサポート!介護職専任のキャリアアドバイザーがカウンセリングを行います。

はじめての転職で何から進めるべきかわからない、求人だけ見てみたい、そもそも転職活動をするか迷っている場合でも、キャリアアドバイザーがアドバイスいたします。

完全無料:アドバイザーに相談する

最新コラムなどをいち早くお届け!
公式LINEを友だちに追加する

お役立ち情報を配信中!
X(旧Twitter)公式アカウントをフォローする

介護職向けニュースを日々配信中!
公式Facebookをチェックする

SNSシェア

高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

高木圭介の執筆・監修記事