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【今日は何の日?】8月25日=NHKが東海道新幹線公式試運転を3時間実況中継(1964年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
ちょうど60年前の1964(昭和39)年。10月1日の開業を控えた東海道新幹線(東京~新大阪)の公式試運転(全線速度向上試運転)をこの日、3時間5分にわたってNHKがテレビで実況中継しました。
実況中継は朝ドラ『うず潮』終了後の朝8時30分から10分10分から東京駅~富士川、10時45分から11時50分まで天竜川~名古屋駅、午後12時15分から13時15分まで彦根~新大阪駅を中継と、3部構成にて放送。
国鉄にとっても重要な試運転でしたが、NHKにとっても、このような長時間(185分)、長区間(515km)に及ぶ生中継は前代未聞。車内、地上、空からの立体中継に備え、NHKでは飛行機1機、ヘリコプター2機、中継車10台、カメラ40台を用意。人員面でもアナウンサー20人、演出40人、技術150人と合計210人を動員するという一大プロジェクトだったのです。約1か月半後に開幕を控えた東京オリンピックに向けてのテスト的な意味合いも兼ねていたのかもしれません。
東海道新幹線の沿線は山中が多く、トンネル(合計70km)、橋(合計60km)が多いため、テレビ放送上、画面の変化が乏しいのが難点。
そこで構成にあたってはCTC(列車集中制御装置)、交通博物館、車内を3つの軸とし、CTCでは近代技術の粋を集めた新幹線の中枢としての列車指令の様子、交通博物館では新幹線の現場で働く国鉄職員の家族を集めては、その表情を捉え、それに新幹線が走行する姿をからめ合わせてと変化に富んだモノとしました。
番組ゲストには国鉄総裁の石田礼助さん、運輸大臣の松浦周太郎さん、鷹司平通・和子さん(昭和天皇の三女)夫妻、前国鉄総裁の十河信二さん、大阪府知事の左藤義詮さん、ミス大阪らを招き、実にバラエティに富んだ内容となったそうです。
参照 : 昭和39年8月21日付の朝日新聞夕刊、8月25日付の朝日新聞朝刊と夕刊
文 / 高木圭介
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