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【今日は何の日?】9月25日=渋谷駅南口のモヤイ像が除幕式(1980年)/ 雑学ネタ帳
《画像はイメージです》
44年前の1980(昭和55)年。新島の東京都移管100年を記念して国鉄(現・JR東日本)渋谷駅南口のバス停わきロータリーにイースター島の巨石群に似た伊豆七島・新島産「モヤイ彫刻」の巨石がデンと設置。新島村長、渋谷区長ら参列のもと除幕式が行われました。
渋谷駅前といえば北口にある忠犬ハチ公像(1934年設置)があまりに有名ですが、ハチ公の名声と独占を阻止すべく、46年後のこの日よりモヤイ像が南口の待ち合わせ名所として知られていくこととなります。
高さ2.7m、直径2.5m、重さ3.5トンの巨石はシチリア島(イタリア)と新島の2島でしか特産しないといわれる花崗岩(かこうがん)の一種「石英素面岩」。まるで軽石のように水に浮き、ナイフでも簡単に削れますが、耐火、耐震、耐湿性に優れているという珍しい石となります。
新島観光協会の大後友市副会長(48歳)らの手よって、船で本土へと運ばれ、9月21日には渋谷駅南口の都有地である円型花壇へと置かれました。バスターミナルに向かって表の顔は「アンキ(新島方言で「若者」の意)」、裏面には「インジイ(同方言で「おじいさん」の意)」のイメージで彫られています。
実は彫刻を手掛けたのは、彫刻家でもある大後副会長でした。大後副会長ら新島のスタッフは2年前(78年)にも新宿副都心の超高層ビル街の傍らにも「モンモ(同方言で「娘さん」の意)」像と、流人像を納めています。これら新島産石像をまとめてモヤイ像と呼ぶのだとか。
モヤイとは新島の方言で「力を合わせる」「共同で仕事する」という意味。「"モヤイでやろうや"というふうに使う言葉なんです。この素朴な連帯意識を都内に持ち込み、少しでも都民のうるおいの場にしてほいかった」(大後副会長)。
モヤイ像の横には、この訴えと由来が記された鋼板が立てられているので、今度、渋谷駅前を通りかかった際にはご一読をオススメします。
参照 : 昭和55年9月25日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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