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【今日は何の日?】10月21日=ポルノでウニを釣っていた密猟者が摘発・根室市(1980年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
44年前の1980(昭和55)年。3年前(1977年)に決められた200海里制限(それぞれの国の岸から200海里=約370kmの中において外国船は勝手に入り、漁をしてはならないという国際的ルール)以来、緊迫ムードが続く北方領土との接点・根室海峡にて当時、「特攻船」と呼ばれる密漁船が続出していました。
根室支庁が把握するだけでも、「特攻船」は14隻が確認されてされており、その内訳は200海里制限以降、仕事にあぶれた漁船員、漁協組合員の次男、三男、そして暴力団員が主となっており、中には密漁その物を生業としている者もいました。
彼らは納沙布岬から1.7kmの歯舞群島貝殻島周辺の浅瀬で、ボートのエンジンを止め、潜水具をつけた男が海へと潜り、ウニがギッシリと詰まった麻袋を次々に引き揚げては、麻袋でいっぱいになったボートで素早く逃げていき、そのウニを不良仲買業者へと渡します。1回の水揚げ高は平均50万円、多い時には100万円を超えるという大きなビジネス。これがソ連領海内へと身体を張って侵入し、密漁する「特攻船」の手口です。
なぜ、このような密漁をソ連側が見逃しているのか?という大きな疑問が浮かびますが、この日の根室警察署による摘発により、その手口も明かされることとなりました。
彼らは特攻船で密漁を終えた後の海に、完全密閉したビニール袋の中に、日本産のポルノ写真、ポルノ雑誌、ウイスキーなどを包んでは、目印となるウキをつけては沈めるというやり口で、ソ連側の監視船とギブ&テイクの関係を築いていたのでした。
まさに「魚心あれば水心」を地で行くような国際交流(?)。男たちがスケベ心の一念で、時に危険をも顧みないというのは万国共通のようです。
参照 : 昭和55年10月21日付の朝日新聞夕刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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