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【今日は何の日?】10月23日=パラオのターザンを夢見た千葉の中学生が博多駅で保護(1955年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
69年前の1955(昭和30)年。ターザンのような原始的生活を夢見て、七つ道具を手に一路、千葉県から1,000km以上の鉄道旅を続けて九州に上陸し、鹿児島からイカダで南洋のパラオ諸島を目指していた千葉県の中学3年生4人(14~15歳)が、無賃乗車を発見されたことから博多駅で保護されました。
4人は千葉県市原郡市原町(現・市原市)の市原町立八幡中学校(現・市原市立八幡中学校)の3年生。半ドンで授業が早く終わった10月22日(土曜)に、学校からその足で国鉄(現・JR東日本)房総西線の八幡宿(やわたじゅく)駅に集合。
まずは汽車で沼津(静岡県)へと出て、そこから夜行列車で大阪に出て、さらに明石からは東京発鹿児島行きの急行「筑紫」に乗り込みましたが、4人とも検札時には「明石~大久保間」の切符しか持っていませんでした。
10月23日(日曜)の夜9時30分ごろ、急行「筑紫」が鹿児島本線の折尾駅(福岡県北九州市)を通過して間もなく、車掌に無賃乗車を発見されてしまいます。そして夜10時23分、博多駅に到着とともに同駅公安室へと引き渡され、4人の夢と壮大な旅は博多にて終了してしまうこととなりました。
保護された時、4人は合計で7,000円余の現金と、学校帰りなだけに教科書のギッシリ詰まった手提げカバン、風呂敷には千葉市内で購入した新品のナタ4本、折込ナイフが3本、ハサミ1丁、羅針盤、ロウソク20本、大型マッチが1個が入っていました。
4人は当初、アフリカに渡るつもりでしたが、あまりに遠いので、パラオ諸島へと行き先を変更。鹿児島に着くと同時に、これらの七つ道具を駆使してイカダを組み、パラオを目指して出航する計画でした。
詰襟姿の4人は集まった報道カメラマンのフラッシュを浴びると、1人は泣き出し、あとの3人は顔を伏せてしまう純情さ。同夜、福岡県中央児童相談所へと一時保護されていきました。
冒険を夢見た4少年も、ご存命であるならば現在は83~84歳。その後、どんな人生を歩まれたのか?気になりますね。
参照 : 昭和30年10月24日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
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