Produce by マイナビ介護職 マイナビ介護職

介護の未来ラボ -根を張って未来へ伸びる-

ニュース 今日は何の日?雑学 2024/11/03

#11月3日#Godzilla#ゴジラ#ビキニ環礁#今日は何の日?#伊福部昭#円谷英二#向山宏#宝田明#岸田九一郎#平田昭彦#昭和29年#本多猪四郎#東宝#水爆大怪獣#水爆実験#河内桃子#渡辺明#第五福竜丸事件#香山滋

【今日は何の日?】11月3日=水爆大怪獣映画『ゴジラ』が公開される(1954年)/ 雑学ネタ帳

11月03日(ゴジラ).jpg

 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

ちょうど70年前の1954(昭和29)年。今や日本を代表するキャラクターであり、国産怪獣のパイオニアである映画『ゴジラ』(東宝)がこの日より劇場公開されました。

原作は探検小説や幻想小説でおなじみの香山滋(かやま・しげる)さん。監督は本多猪四郎(ほんだ・いしろう)さん。音楽は伊福部昭さんが担当。これに円谷英二さん(特撮)、渡辺明さん(美術)、向山宏さん(合成)、岸田九一郎さん(照明)ら東宝が誇る特殊技術陣が加わり、モノクロ作品とはいえ、それまでの国産映画にないダイナミックな映像が銀幕に踊ります。

主演は宝田明さんで、その恋人役が河内桃子さん、主人公の恋敵にして薬物化学者役が平田昭彦さん、恋人の父親であり学界の重鎮である古生物学者を当時49歳だった志村喬さんが演じました。

パイオニアゆえ、まだ怪獣映画の楽しみ方などは浸透していません。それどころか終戦からわずかに9年、3月には遠洋マグロ漁船が米国が実施した水爆実験に巻き込まれて被ばくしてしまう「第五福竜丸事件」が起きたばかりとあり、東京の街が破壊され尽くすシーンも、水爆の恐怖も決して銀幕上の絵空事ではなく、身近な日常の延長線上にあったという時代背景でした。

新聞広告には「大東京を火の海と化す巨獣の猛威!」「日本を破壊する水爆大怪獣!」「銀座大通りに暴れ狂う怪獣ゴジラ」「大東京ビル街全滅!」などのコピーが踊っています。

公開と同時に、たちまち評判を呼び、都内4館における初日入場者数は3万3,000人を数え、4月に公開された『七人の侍』(2万5,000人=黒澤明監督)、9月公開の『宮本武蔵』(2万8,000人=稲垣浩監督)を飛び越え、この年の初日興行最高記録を達成しました。

しかし当時は、この手の娯楽映画は一段低く見られる傾向にあり、新聞の映画評コーナーでも「アメリカでは『放射能X」などが作られたが、日本のは科学映画的なものは乏しい。かといって、空想的なおもしろさもない」「とくにゴジラという怪獣があまり活躍せず、性格といったものがないのがおもしろさを弱めた」「宝田明と河内桃子の二人の青年と娘の恋愛が、なにか本筋から浮いているが、これは構成上の失敗だった」などと酷評されています。 

エンターテインメントに対する評価や評論など、その時代によってコロコロと変化してしまうものだと思い知らされますね。

 参照 : 昭和29年11月3日付の朝日新聞夕刊、同年11月5日付の毎日新聞朝刊

             文 / 高木圭介

 

スピード転職情報収集だけでもOK

マイナビ介護職は、あなたの転職をしっかりサポート!介護職専任のキャリアアドバイザーがカウンセリングを行います。

はじめての転職で何から進めるべきかわからない、求人だけ見てみたい、そもそも転職活動をするか迷っている場合でも、キャリアアドバイザーがアドバイスいたします。

完全無料:アドバイザーに相談する

最新コラムなどをいち早くお届け!
公式LINEを友だちに追加する

お役立ち情報を配信中!
X(旧Twitter)公式アカウントをフォローする

介護職向けニュースを日々配信中!
公式Facebookをチェックする

SNSシェア

高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

高木圭介の執筆・監修記事