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【今日は何の日?】11月5日=紙不足に抗議するため、紙のビラを10万枚まく・銀座(1973年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
51年前の1973(昭和48)年。この頃、世は深刻な「紙不足」に悩まされていました。この日の午後、東京・銀座の数寄屋橋公園にて「これではボーナス闘争のビラも作れない...。紙をよこせ!」なる内容のビラがまかれ、銀ブラ族の足を止めさせました。
ビラの主は全国の労働組合1,200団体の機関紙発行者の集まりである日本機関紙協会(斎藤博理事長)。協会に所属する約60人が「機関紙の発行もできなくなっては言論の自由の危機。そのうち"ヤミ紙"の時代がくる。家庭用紙の値上げ反対!紙の買い占め反対!」と盛んにアピールしました。
ちなみに、この日にまかれたビラは10万枚也!。紙不足に抗議するために紙のビラをまくというのは、どこか落語的......いや、ある種の禅問答のようにすら感じますが、あくまで大真面目な抗議です。
このビラのための用紙調達にも相当に苦心した模様で、「印刷に今までの3倍も時間がかかった。こんなバカげたことを...」と同協会の事務職も憤慨することしきり。
ビラというのは配られた瞬間、良くても一読されたその先から「道のゴミ」と化してしまうのが世の常。しかし、この日のビラは内容が内容なだけに、受け取った通行人たちもポイと捨てる気がそがれたようで、路上は普段のビラまき後よりも、ずっと綺麗だったそうです。
参照 : 昭和48年11月6日付の読売新聞朝刊
文 / 高木圭介
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介護のみらいラボ編集部コメント
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