Produce by マイナビ介護職 マイナビ介護職

介護の未来ラボ -根を張って未来へ伸びる-

ニュース 今日は何の日?雑学 2024/11/30

#11月30日#パートカラー#フジテレビ#交通事故#今日は何の日?#寺田信義#尼崎市#昭和43年#湯浅和則#芸術祭参加ドラマ#藪本美加#関西テレビ#青やからわたったんや

【今日は何の日?】11月30日=異色の芸術祭参加ドラマ『青やからわたったんや』が放送(1968年)/ 雑学ネタ帳

11月30日(青やからわたったんや).jpg

 《画像はイメージです》

介護のみらいラボ編集部コメント

高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。

56年前の1968(昭和43)年。たとえ青信号であろうと、決して人命は保証されていないという交通戦争下の現実をまざまざと見せる異色の芸術祭参加ドラマ青やからわたったんや』が午後4時からの1時間枠にて放送(首都圏ではフジテレビ)されました。

制作は関西テレビ。脚本は寺田信義さんが担当しました。企画の発端は約1年前、京都市内で一人の少年が青信号で道路を横断中に信号無視の車にはねられて死んだ事件でした。

この事件に、関西重工業地帯の兵庫・尼崎市内でダンプカーの運転手などに学童たちがビラまきで無事故を訴えたニュースなどを織り交ぜつつ「交通キャンペーンドラマ」という構成で放送されました。

主人公の少年・貫太(湯浅和則さん)は、尼崎市の大浜通りの交差点で、青信号となり渡ろうとした妹・ミカ(藪本美加さん)を、信号無視のライトバンがはねたことにより、失ってしまいます。 

青やったんや、青やから渡ったんや!」と訴える貫太は、ショックから社会のルールにまで不信感を抱きつつ、大切な妹を殺したライトバンを捜すため、ポンコツ置場町工場を訪ね歩き、同時にガリ版刷りの手紙を信号待ちの車に手渡すなど必死に努力。やがて貫太の「心の傷」を救ってくれた青年までが、交通事故で死んでしまうという、まったくもって救いのない結末でした。

鎌田忠俊ディレクターは「こうした虚無的な少年像を描くことには、企画の段階でかなり反論がありました。しかし現実に交通事故はルールを無視して続発している。この矛盾をつくことは必要だと判断したのです」と説明。

警官タクシー運転手医師などの出演者は俳優ではない人を登用し、オールロケでドキュメンタリー風に味付け。ただし物語の鍵を握る交通信号の赤や青色のシーンのみはカラーフィルムで撮影され、テレビドラマでは異色の「パートカラー」作品として放送されています。

トラウマ(による苦情)回避が求められる現在とは違い、当時は恐怖や救いのない結末をもって、あえて視聴者にトラウマを植えつけることによって注意喚起を促すような作品が多かったのです。

 参照 :昭和43年11月13日付の読売新聞夕刊、11月30日付の読売新聞朝刊

        文 / 高木圭介

 

スピード転職情報収集だけでもOK

マイナビ介護職は、あなたの転職をしっかりサポート!介護職専任のキャリアアドバイザーがカウンセリングを行います。

はじめての転職で何から進めるべきかわからない、求人だけ見てみたい、そもそも転職活動をするか迷っている場合でも、キャリアアドバイザーがアドバイスいたします。

完全無料:アドバイザーに相談する

最新コラムなどをいち早くお届け!
公式LINEを友だちに追加する

お役立ち情報を配信中!
X(旧Twitter)公式アカウントをフォローする

介護職向けニュースを日々配信中!
公式Facebookをチェックする

SNSシェア

高木圭介(Keisuke Takagi)

フリーライター

1969年、神奈川県川崎市出身。学生時代はレスリング選手として活躍。93年に東京スポーツ新聞社に入社しプロレスや格闘技を中心に取材。社会、レジャー担当記者、デスクを経て2014年9月に退社。現在はフリーライター兼コラムニストとして活動中。主な著書は『ラテ欄で見る昭和』(マイウェイ出版)、『新日本プロレス50年物語 第2巻 平成繁栄期編』(ベースボール・マガジン社)など。

高木圭介の執筆・監修記事