#3月17日#ガイシ#ショート#スパーク#ノラネコ#世田谷区#中野区#今日は何の日?#北区#変電所#断水#昭和36年#杉並区#東京都#板橋区#浄水ポンプ#減水#砧下水場#砧浄水場#送水ポンプ
【今日は何の日?】3月17日=一匹のノラネコが原因で都内15万世帯が断水(1961年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
64年前の1961(昭和36)年。夕方、東京都内の中野、杉並、板橋、北、世田谷の各区15万世帯で突然、約90分間にわたり水道が減水、断水する騒動がありました。ちょうど夕食時だった各家庭では翌3月18日から予定されていた制限給水が前倒しして始まったのか?と大慌てとなりました。
午後6時25分ごろ、世田谷区の砧浄水場内の変電所で物凄いスパークが発生し、付近一帯が停電。そのため浄水場内の浄水ポンプ6台、送水ポンプ7台がピタリと制止。宿直員が駆けつけたところ、大きなノラネコが真っ黒こげになって死んでいました。
係員が推測したところ、ガイシ(電気を絶縁し電線を支えるための器具)をブラ下げている高さ10mの鉄骨の穴に、スズメが巣を作り始めており、ノラネコがこれを狙って、2万2,000ボルトもの電気が流れる高さ3mの計器用変圧電流器の上に乗って、そっと方向を転換した途端、長い尻尾が裸の電線に触れてショートしたとのこと。ノラネコにとってもとんだ災難でした。
当時の砧浄水場付近は「世田谷区のはずれ」といわれ、一帯は田畑と林に囲まれたのどかな場所。約1kmほど離れた砧下水場から責任者である技師が暗い田舎道を歩いて、やっとこさ到着し、修理を終えるまでの約90分間にわたり、広範囲にわたり減水、断水騒ぎを起こすこととなってしまいました。
係員の話によりますと、ネコが原因で水道がストップしたのは、同浄水場が1928(昭和3)年に完成して以来、初の出来事。それまでカラスが電線にとまったり、ヘビが渡ろうとしてスパークしたことはありましたが、ショートしたことはなかったそうです。
参照 : 昭和36年3月18日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
SNSシェア
介護のみらいラボ編集部コメント
高齢者や同僚との話題が浮かばないときにすぐ使える、ウケる、会話が自然と広がる、雑学ネタや豆知識が盛りだくさん!コミュニケーションの活性化にお役立てください。