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【今日は何の日?】4月13日=小田原市営動物園でオオヅルが惨殺される(1965年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
ちょうど60年前の1965(昭和40)年。深夜3時ごろ、小田原城址公園(神奈川県小田原市)の天守閣前広場にある小田原市営動物園(入園無料)で飼育されているオオヅル(オス・8才)が、何者かによって惨殺されるという痛ましい事件が起きました。
無残な現場を発見したのは飼育係の男性(38歳)。オオヅルの鳥舎の周囲には鉄製パイプの檻が張り巡らされ、その中に高さ5m、直径7.5m、44.1平方mの円型鳥舎があり、入口には南京錠がかけられ、1日に2回、係員がエサを与える時以外は扉が開けられないようになっていました。
ところがこの朝、飼育係が巡回した時には入口扉の金網がひどく傷んでおり、南京錠はもぎ取られてなくなり、約10cm四方の穴があけられていました。殺されたオオヅルは茂みの脇で倒れ、苦しさのあまり、のたうち回った跡があり、夫婦であるメスのオオヅルはこの騒ぎにおびえて檻の中を右往左往していました。
飼育係が調べたところ、オオヅルは長い首がヘシ折られており、長さ15cmもある強いクチバシが裂かれたうえ、途中で折られ、鳥舎の中に羽根と一緒に散らばっていました。見るも無残な惨殺です。
オオヅルはもともと5年前の60(昭和35)年に「お城にはツルがふさわしい」という市民からの声を受けて、横浜市内の鳥獣舎から夫婦で入園。すでに3回ほどヒナをかえしており、日本動物園水族館協会から繁殖賞を受賞していますが、3年前(62年)の5月には、同じく南京錠が壊されて卵2つが盗まれるという事件も起きています。
深夜0時過ぎに飼育係が巡回した時には異常が見られなかったことから、犯行は深夜3時までの約2時間半の間と推測。鳥舎の周りにはツルを脅し、金網を蹴るなどした跡も見られることから、小田原警察署では花見で酔っぱらった4~5人連れの仕業と見て、捜査を進めています。
参照 : 昭和40年4月13日付の毎日新聞夕刊
文 / 高木圭介
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